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03月07日-02号

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  1. おおい町議会 2018-03-07
    03月07日-02号


    取得元: おおい町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-05
    平成30年 3月 定例会(第1回)平成30年第1回 おおい町議会定例会会議録召集年月日平成30年3月7日召集の場所おおい町議会議事堂開閉会時 及び宣告 出席及び 欠席議員 出席13名 欠席 0名 〇出席を示す △欠席を示す開会平成30年3月7日午前9時30分議長浜 上 雄 一閉会平成30年3月7日午後2時47分議長浜 上 雄 一議席 番号氏    名出欠 の別議席 番号氏    名出欠 の別1細川正博〇8猿橋啓一〇2原田和美〇9浜上雄一〇3早川正己〇10今川直樹〇4藤原義隆〇11森内正美〇5辻  徹〇12 欠員  6尾谷和枝〇13松井榮治〇7森口精治〇14中本 茂〇会議録署名議員7番森口精治8番猿橋啓一職務のため議場に 出席した者の職氏名事務局長寺井義孝書記伊東和美地方自治法 第121条により 説明のため出席 した者の職氏名町長中塚 寛介護福祉課長赤井克良地籍整備課長国久康宏町長清水鐘治農林水産 振興課長板谷則昭教育長中川和博商工観光
    振興課長池野弘一総務課長反田志郎建設課長川尻孝司総合政策課長治面地紀知生活環境課長堀口 豊税務課長福尾嘉恭電子情報課長小野正人名田庄総合事務所長 管理課長小西克信学校教育課長齊藤忠雄生涯学習課長奥 治房住民福祉課長中嶌幸子会計管理者 会計課長谷口光輝保健医療課長内藤早百合議事日程別紙のとおり会議に付した事件別紙のとおり会議の経過別紙のとおり       平成30年第1回おおい町議会定例会議事日程(第2号)                        平成30年3月7日(水曜)午前9時開議日程第1  会議録署名議員の指名日程第2  一般質問            午前9時30分 開議 ○議長(浜上雄一君) ただいまから本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(浜上雄一君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により議長において7番森口精治君、8番猿橋啓一君を指名いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2 一般質問 ○議長(浜上雄一君) 日程第2、一般質問を行います。 質問の通告がありますので、順次発言を許します。 4番藤原義隆君。 ◆4番(藤原義隆君) おはようございます。 議長の許可をいただきましたので、通告に従い、質問をさせていただきます。 大飯高浜インターが、2003年、平成15年3月9日に供用を開始されました。以降、区長会を初め多くの方々からインターを活用した振興策について、提案や要望をされてきました。ようやく今、大きく前進しようとしております。今後の計画等もあわせまして、お伺いいたします。 町では、これからの10年後のまちづくりの目標を定める第2次おおい町総合計画を策定し、地域の特性を生かし地域独自の施策を掲げ、活性化に取り組んでいるところであります。しかしながら、地方からの大都市部への人口流出が、より一層加速化しております。地方の人口の流出は、良好な雇用機会の不足が大きな原因とされています。本町におきましては、新たな雇用機会の確保の場に向けて、産業団地の整備に取り組んでいるところでありますが、現在の進捗状況と今後の計画についてお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 藤原議員の産業団地整備の現在の進捗状況と今後の計画についての御質問にお答えいたします。 議員御指摘のとおり、第2次おおい町総合計画におきまして、雇用機会の拡大を目的として産業団地の造成と企業誘致の促進を掲げております。 総合計画に先んじまして、平成26年度から27年度にかけまして、産業団地造成に係る事業計画を策定し、計画検討の中で、4地区の候補地から最有力候補としまして大飯高浜インター付近を位置づけ、平成28年度から29年度にかけまして、産業団地造成が可能かどうかの基礎調査を実施しているところでございます。 その中で、地質調査につきましては、地盤改良が必要な軟弱地盤ではないなどおおむね良好という結果でございますし、また水源調査におきましては、揚水試験を終えた段階でございますことから、詳細な結果についてはお示しできる状況にはございませんが、ある程度の水量は確保できるのではないかという報告を受けております。 町といたしましては、2つの調査結果を受けまして、今後最終的に産業団地造成予定地を選定いたしまして、議会を初め地区や地権者の方々へ御説明を申し上げた上で、基本設計業務に入りたいと考えておりますので御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 工業用水が、産業団地の絶対条件になるというふうに思いますが、水量はある程度確保されるということですが、周辺の住居への影響はなかったのかどうか、お伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 池野商工観光振興課長。 ◎商工観光振興課長(池野弘一君) 今、議員の御質問の件につきまして、この水源調査とあわせまして、周辺等の住宅等への影響また井戸等への影響などにつきましても、あわせて調査をいたしておりまして、今聞いておりますところでは、まだ報告書ができ上がってない段階ではございますので、詳細につきましてはまだしっかりとしたところはお答えできませんが、今現状で聞いているところにつきましては、影響がなかったものというふうなことを報告を受けてございます。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 安川、福谷、石山地区の皆様へということで、産業団地造成に係る水源調査実施のお知らせという文書が配布されていますが、こういった文書ですが、いつどのような形で配布されたのかお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 池野商工観光振興課長。 ◎商工観光振興課長(池野弘一君) この文書でございますが、29年の11月22日付でございまして、各区長様のところにお願いに上がりまして、配布等も御依頼さしていただいたというところでございます。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 11月22日に、区長さんを通じて配布されたということですが、調査場所が4.3ヘクタールぐらい赤色に明確に示されております。これを見ますと、一般的には誰もがここで産業団地の造成が進められるんじゃないかというふうに理解しますが、場所はここに決定したわけですか。 ○議長(浜上雄一君) 池野商工観光振興課長。 ◎商工観光振興課長(池野弘一君) 場所につきましては、今回の調査地点の場所、特に水源の調査というところでございまして、電気探査等を行うことからその場所のエリアを示さしていただいたということで、あくまで候補地の調査ということでございます。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 住民の皆様に誤解を招くようなことだというふうに思っております。住民の皆さんからも、ここでできるんかというようなお声をいただきました。産業団地につきましては、今後、町の将来にかかわる重大な課題です。地権者の皆様、周辺地域の皆様そして議会に対して適切に情報を示し、丁寧に説明し、情報、課題等を共有して進める必要があるかと思います。 議会に対しては、こういった広い範囲での説明しかございませんでした。十分な説明がなされてなかったんじゃないか、また住民にも誤解を招くような文書であったんじゃないかというふうに思いますが、その点についてはどのようにお考えですか。 ○議長(浜上雄一君) 池野商工観光振興課長。 ◎商工観光振興課長(池野弘一君) 区長様を通しまして、候補地の調査というふうなところで御説明をさしていただきましたが、今議員がおっしゃりますように、個々の家に回って一軒一軒御説明をしたわけではございませんので、お配りした調査依頼の文書また図示等によりまして、もしも誤解を招いておるいうことでございましたならば、当然調査が、こちらの配慮が足りなかったものと認識いたしておりますし、また議会に対しましても、こういった調査を行うときに、既に議会にお示ししているよりは範囲をすぼめた調査範囲を示した図示ではございますけれども、そういったものにつきましても、こういうふうな配布をいたしますというふうなことを事前にまたは直後にでもお知らせするべきであったと今反省しておりますので、今後はこういったこと、大きなことでございますので、議会の皆様にも御理解いただきながら進めてまいりたいと思いますので、情報の共有というところにまた注意をさしていただいて進めさしていただきたいと思いますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 今おっしゃったように、今後は適切に御報告いただいて対応をしていただきたいと思います。 産業団地の造成ですが、整備面積とそれから分譲面積とは大きく違うかと思うんですが、それぞれどれぐらいの面積を予定されているのかお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 池野商工観光振興課長。 ◎商工観光振興課長(池野弘一君) 今、おっしゃいます面積等につきましては、まだ基本設計にも入っていないという状況でございまして、今はこの候補地が、そういった工業団地等々の場所に適しているかどうかという調査を今現在いたしているところでございますので、今後そういった調査が入ります段階で、造成面積でありましたり販売面積等々を検討して、決定してまいりたいと思っておりますので、また皆様の御意見もいただきながら検討を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 今後、示されるということですが、30年度に設計業務が入るということでした。完成は、何年度を目標とされているのかをお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 池野商工観光振興課長。 ◎商工観光振興課長(池野弘一君) 今年度、まだ今現在、当初予算では基本設計の予算を持っておりませんけれども、できましたら今年度中に基本設計に入らさしていただいてということを考えております。もちろんそれまでには、地元の説明会、皆様への説明でございましたり、当然用地をまだ取得しとるわけではございませんので用地交渉等々が入ってまいりますので、確たる年度の決定というものはいたしておりませんけれども、できましたら32年から33年度または34年度までずれ込むことも十分考えられますけれども、そういった中で造成工事を行いまして、できれば34年度の年度の途中からでも販売を開始できればなというふうなところを今は計画いたしております。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 今、34年度の分譲開始を目指しているということでしたが、しっかりとした産業団地の整備計画というのは、いつ示されますか。 ○議長(浜上雄一君) 池野商工観光振興課長。 ◎商工観光振興課長(池野弘一君) 今議員がおっしゃられましたが、整備計画というのは、年度的なことでございましょうか。            (4番藤原義隆君「はい」と呼ぶ) それにつきましては、基本設計の中で、当然整備面積でありましたり、道路等々の整備内容等々も決まってまいりますので、その中でしっかりとした年度というものが確定されるものと考えておりますので、御理解よろしくお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 今回の産業団地は、豊かな農村地帯での整備が予定されております。農地との調和を図り、環境保全を図りながら整備する必要があるかと思いますが、緑地帯とか調整池の周りに緑地公園をつくるなど、地域との調和についてはどのように考えておられるのかお伺いします。 ○議長(浜上雄一君) 池野商工観光振興課長。 ◎商工観光振興課長(池野弘一君) 今、御質問ありました緑地帯等につきましては、中に入られる業種等々によりまして面積等がある程度確定してくるということでございますので、まだ中身が確定してない段階でございますので、緑地の面積等につきましては今はっきりと申し上げることができませんけれども、周辺の環境整備等々でございますし、そういったこと、また道路環境等につきましては、当然地元の方々等の御意見をいただきながら、特に大変すぐれたというか、きれいな景観の中に整備するということでございますので、そういった点につきましても十分配慮さしていただきながら、御意見もいただいて、整備計画、基本設計に入ってまいりたいと、その中で基本設計を進めてまいりたいと考えておりますので、御意見を賜りながら進めるということで御理解いただければと思っております。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) ぜひ、その辺しっかりと計画を立てていただきたいと思いますが、周辺の地域の皆様等の御意見につきまして、設計を反映するため、説明会は設計業務に入る前に行うということでございますが、これ、大体いつごろを予定されてるのかお伺いします。 ○議長(浜上雄一君) 池野商工観光振興課長。 ◎商工観光振興課長(池野弘一君) この、現在やってます水質の調査業務が3月の末をめどにしておりますので、それができ上がりましてから、まず議会の皆様にも御報告をさしていただいて、それ以降に地元の方々にも御説明さしていただくというふうな形になってこようかなと思っておりますので、今はっきりとした日時を申し上げることはできないんですけれども、また基本設計の予算につきましても、6月の補正予算等々で対応さしていただきたいと思っておりますので、それまでの間に地元の説明会などもさしていただきたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 今回の産業団地の造成につきましては、農業エリアそれから工業エリアと調和を図りながら、住民の皆様に御理解いただけるようしっかり配慮しながら進めていただきたいと思います。 次に、企業誘致についてお伺いいたします。 企業誘致につきましては、町長がリーダーシップを発揮されトップセールスをされていると思います。また、企業誘致対策室においても努力されていると思いますが、現在の取り組み状況についてお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 企業誘致の取り組み状況についての御質問にお答えいたします。 新たな産業団地への企業誘致の取り組みについてですが、先ほどの御質問でお答えしましたとおり、現在のところ大飯高浜インターチェンジ付近を第1候補として、本年度につきましては、県が名古屋で企業向けに開催いたしました企業立地セミナーに出向きまして、優遇制度のパンフレットなどをもとにトップセールスを行ってきたところでございます。 一方、今後の予定といたしましては、一般財団法人電源地域振興センターが実施しております企業誘致支援サービス事業を活用して、全国の優良企業1万2,000社にアンケート調査を実施し、興味を示された企業に対し、投資計画の有無や動向等について聞き取りを行ってまいりたいと考えております。 なお、産業団地決定後につきましては、県が作成している企業誘致のパンフレットや町のパンフレット等も更新し、造成と並行して、先ほど述べました企業立地セミナー企業誘致支援サービス事業におけるアンケート調査、さらには県東京事務所大阪事務所を通じたPR活動等において、積極的に活用してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) これから、産業団地への立地展開等の可能性等について、アンケート調査を1万2,000社を対象にして実施されるということですが、既にトップセールス等に臨んでおられると思いますが、現在立地を検討したいと回答された企業は何社かあるのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 池野商工観光振興課長。 ◎商工観光振興課長(池野弘一君) 今の産業団地につきましては、町長が先ほど申しましたように、先般の名古屋等でありました会場にも出向きましてトップセールスをしていただいたところでございますが、今現在まだ、産業団地につきましてはですけれども、まだ基本設計にも入ってないというふうな状況で、おおい町で今現在検討しているというふうなことを町長のほうから各種の企業様に対しましても発信をしていただいたというふうなところでございますので、今現在、産業団地に対しまして手を挙げているというふうなところにつきましては、ございません。私のほうでは、確認をいたしておりません。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 今現在のところ、特にないというようなお話ですが、既に町内に立地してる企業とか事務所など、事業を拡大する内発的展開として企業進出に対するアプローチを強化する必要があるかと思いますが、現在の状況、そういったことについてお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 池野商工観光振興課長。 ◎商工観光振興課長(池野弘一君) 今、議員おっしゃいましたように、ほかの産業団地等々でも、やはり例えば県内にゆかりがあるとか、地域内にゆかりがあるとかそういったところが、新たな工場の増設であったりとかというふうなところでも広く使われているのが産業団地というふうにも確認をいたしておりますので、町といたしましても、当然町内の企業様また若狭管内の企業様に対しましても、そういったところをしっかりと情報発信をさしていただきたいと考えておりますけども、今いろんなところで、おおい町のほうで産業団地を計画しているというふうなお話は、少しずつではありますが広がりつつはございますけれども、まだ詳細をお示しできてないというふうな状況でございますので、今後というふうなところでそういった点につきましても、細心の注意を払いながら情報発信をさしていただきたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) なかなかこれからの課題だというふうなことですが、各地で立地競争が激化する中で、この団地ならではとの特徴や優位性を全面的に出す必要があろうかと思います。この団地は日本一電気代が安いんですよとか、日本一インターから近いんですよ、信号がなく団地に入れますとか、電柱が一本もありませんとかそういったアピールを高める必要があると思いますが、そういった点についてどのように考えておられるのかお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 池野商工観光振興課長。 ◎商工観光振興課長(池野弘一君) 今もう本当に、議員がおっしゃってくださいましたように、電気代F補助金等々で、電気代が安いというのは、かなり大きな、事業者にとりましては、メリットと考えておりますので、このメリットを最大限に利用さしていただくというのがまず第1点かなと思っております。また、今おっしゃっていただきました高速道路、当然皆様の、これから用地交渉等も入らさしていただくわけでございますけれども、インター付近に整備をさしていただくというのは、当然すぐに高速に乗れるというふうなところを最大限強調さしていただくというふうなこともございますので、その大きな2点につきましては、前面に出しながら進めさしていただきたいと思っておりますし、また今おっしゃりました電柱がないでありましたり、そういった、例えばある程度の特徴を持たしたというふうなところにつきましては、基本設計の中でいろいろと御意見もいただきながら、何か特色のあるような形の整備ができればというふうなところも踏まえまして検討してまいりたいと思っておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) できるだけ特徴のある団地、アピール力の強い団地にしていただいて、そして全国から企業が来ていただけるような体制を進めていただきたいと思います。 農業エリアとの調和を図るということで、カット野菜工場の誘致などを図るべきかなと、地場産業の振興もあわせまして、そういった企業等を誘致すべきかと思いますが、どのように考えておられますか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) まず、本当、期待をしていただいておるのがよくわかるんでございますけれども、今後計画に基づいた詳細なところを詰めていかなければならない途上にあるということ、それから水源調査も、ほぼ結果は良好だというものの、最終的に日量はどの程度なのかというようなことも含めまして、あるいはまた議会の皆さん方への御説明、それから地権者の皆さん方の御了解とクリアすべき課題はたくさんあります。したがいまして、今ほどいただきましたカット野菜等々のことであるとか、あるいはアピールポイントをよりすぐりのものにして発信すべきであるといったことは、しっかりと御意見として頂戴をしておきながら今後しっかりと取り組んでまいりたいというふうに思ってますので、現時点での限定的なこういった業種、業態にというようなことは差し控えさしていただきたいと思いますので、よろしく御理解ください。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 具体的なことについてはというようなお話でした。 企業誘致につきましては、全国各地で熾烈な競争が続いております。県内外の大学との企業誘致に特化した協定や、官民一体となった協議会等の設立、そういったことも考えていかなければならないんじゃないかというふうに思いますが、その辺はどのようにお考えておられますか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) もちろん、御指摘のとおりでございます。さまざまなチャンネルを生かしつつ、本当に町にとって有効な政策といいますか、手段あるいはまた企業誘致を講じていくのは、これはもう本当にそういった思いを持ってしっかりと取り組んでまいりたいと思います。また、これは以前にも申し上げたと思いますけれども、人材の不足が懸念をされているところでございますので、広域的な連携の中で、その誘致企業に対する人材の確保というものもしっかりと考えていかなければならないというふうに思っております。いずれにいたしましても、さまざまな連携を通じて、町にとって効果の多い、大きい施策を講じていく、進めていく必要があると理解しておりますので、どうぞよろしくお願いします。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 美浜町では、企業誘致等につきましては、美浜創生戦略課が担当しております。美浜インター産業団地では、平成28年度に9区画整備されまして2区画売却済みであります。1区画につきましては昨年より操業を開始し、従業員は24名、町内者は13名とのことです。本町では、企業誘致対策室が取り組んでいますが、体制の強化を図る必要があるんじゃないかと思いますが、どのように考えておられるのかお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) この件につきましては、同僚の皆さん方といいますか、議員の皆さん方からたくさん御指摘もいただいており、御提案もいただいておるところでございます。したがいまして、今私は、具体的に、イメージを持って申し上げるわけにはいかない立場ではございますけれども、この企業誘致が、町にとって、原子力発電所1、2号機の廃炉の影響回避であるとか、あるいはまた地域の活性化にとっても、成功に導かなければならないという思いは持っております。したがいまして、成功のためのさまざまな検討をしつつ、有効に機能させるような組織にしなければならないという思いはございますけれども、個別具体的な御答弁につきましては、私の今の置かれている立場上、御遠慮さしていただきたいと思います。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 企業誘致につきましては、情報力がポイントになろうか思います。あらゆる方面と情報交換しながら、産業構造の変化に対応した明確な誘致戦略のもと、地道な努力を続けていく必要があろうかと思います。議会としましても、行政と情報を共有しながら前進するよう努めていきたいと思っております。 それでは次に、産業用道路、周辺道路の整備についてお伺いいたします。 産業団地の造成については、産業道路が整備されるものと思いますが、どのように計画されているのかお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 清水副町長。 ◎副町長(清水鐘治君) 産業団地の産業用道路と周辺道路の整備についての御質問にお答えいたします。 産業団地の整備に当たっては、現地までの交通の利便性は、産業団地の成否をも左右する大変重要な要素でございます。したがいまして、産業団地とそこまでのアクセス道は、一体的に計画し、整備をする必要があると認識をいたしております。 しかしながら、産業団地の進捗状況につきましては、先ほど答弁いたしましたとおり、現在候補予定地の調査段階でございますので、現時点で具体的な計画があるものではございません。今後、産業団地の候補地が決定し、その基本計画を策定していく中で、あわせて検討してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 大飯高浜インターを活用して産業団地を造成する、また30年度には設計業務に入るという中で、当然描かれているものというふうには思いますが、現在はなかなか答えられないというふうに理解いたします。周辺には、通学路等もありますので、十分な配慮をいただき、これから設計業務に入っていただきたいというふうに思います。 それでは、現在坂本高浜線が、今後アクセス道路として使用されると思いますが、現在台風21号の被害を受けて片側一方通行となっておりますが、いつ全面開通となるのかお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 川尻建設課長。 ◎建設課長(川尻孝司君) 坂本高浜線につきましては、昨年の台風21号の土砂崩れによりまして、現在一方通行という状況になってございます。その復旧状況につきまして、県道でございますので県のほうに確認をさせていただきましたところ、ことしの秋に国体がございますので、県の目標としては、国体までには復旧を完了したいというふうな予定ということで聞いてございます。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 9月2日にはプレイベント、それから30日には国体競技が開催されます。これは、9月末というふうな理解でよろしいでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 川尻建設課長。 ◎建設課長(川尻孝司君) 県のほうからは国体までという表現でございまして、具体的に何日までというようなところまでは、恐らく県のほうもまだそこまでは見込めないところかなと思いますので、現地点ではそこまでということでの御理解をお願いしたいと思います。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 今回、同一場所で2回目の崩落というふうになりますが、これは原状復帰されるのか、抜本的な対策が講じられるのかお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 川尻建設課長。 ◎建設課長(川尻孝司君) これも、災害復旧工事でございますので、基本的には県のほうからは原状復旧ということでお話を伺っておりますので、御理解よろしくお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 通行どめ時には、福谷区内での町道に県内外の車が多く往来いたしました。通学路でもあり非常に危険な状態でしたが、町道の改良をすべきだと思いますが、どのように考えておられるのかお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 川尻建設課長。 ◎建設課長(川尻孝司君) 通学路ということにつきましては、現在福谷区あるいは安川区の児童の皆さんが、主に福谷区では福谷区から石山橋に出てくる福谷線でございますとか、それから佐分利川の左岸堤でございますね、あそこの道路でございます石山万願寺線、そういったところが通学路に指定をされておりまして、迂回路となりました道としましては、福谷線というところがその通学路と重なっていたというようなところがございます。福谷線自体は、石山橋からしばらくの間は2車線をとった広い道路でございますが、そこから先は若干狭い道路ということになっております。ただ、一番狭いところといいますと、もっとさらに福谷区の谷合いのほうに入った道ということになってございますので、そこら辺は確かに狭隘な道でございまして、自動車が通るとなかなか歩行者との間隔がないというようなところではございます。そういった意味におきましては、道路改良の必要性ということについては認識はしておるところでございますので、今後の課題というふうに検討してまいりたいというふうに考えてございます。よろしくお願いします。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 人は、一度起きますと二度と起こさないと一般的に言います。そして、二度起きるとそれは三度あるというふうに、これは長い歴史の中でしっかり証明されている言葉だというふうに考えております。今回の、県道の車線をふやすとか、あるいは福谷の町道を代替道路の位置づけにして補修するとか今後考えていっていただきたいと思います。ぜひよろしくお願いいたします。 それでは、次の住宅団地整備についてに移らしていただきます。 インターを活用して住宅団地の整備につきましては、これまで平成27年12月議会におきましても質問をさせていただきました。区長会などからの要望も、毎年行われております。前回質問時には、前向きに検討しますとの回答でしたが、現在の状況はどのようになっているのかお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 川尻建設課長。 ◎建設課長(川尻孝司君) 佐分利地区の住宅地確保についての御質問にお答えします。 佐分利地区における住宅地確保に関しましては、平成27年12月議会の一般質問におきまして、エコや景観を売りにした特色ある住宅地整備の御提案や企業誘致、住民の日常動線に配慮したスピーディーな対応が大切であるとの御指摘をいただき、町といたしまして、その課題を認識し、さまざまな制約がある中でバランスを持って取り組んでまいりたい旨の回答をさせていただきました。 また、佐分利地区における住宅地整備に関しましては、佐分利地区区長連絡協議会からも継続して御要望をいただいておりまして、本年度の御要望に対し、町といたしましては、大島南浦や名田庄三重分譲地の売れ行きが順調とは言い切れない中、今後の宅地造成事業等につきましては価格やニーズの検討を行う必要があり、また増加の可能性がある空き家の有効利用も進めていくなど、長期的な視点に立った総合的な住宅施策の展開が必要であり、佐分利地区での住宅地の確保につきましても、産業団地や空き家の活用なども視野に入れ、総合的に検討してまいりますとお答えをさせていただいております。 こうした中、佐分利地区区長連絡協議会からは、候補地の一例として笹谷地区の山林を御提案いただきましたことから、まずはその事業化の可能性について検討してまいりたいと考えております。 本地区における住宅地整備の必要性は認識しているところでございますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。
    ◆4番(藤原義隆君) さきにも、美浜町の例を挙げましたが、美浜インターは平成26年7月20日に供用を開始されました。すぐにそばの山上団地というのが整備され、57区画が整備され、現在15区画が分譲済みとなっております。 本町では、大島南浦団地、名田庄三重団地、長井住宅の整備も終わりました。次は、佐分利地区の住宅団地の整備をと誰もが望んでおります。具体的に今、笹谷区の山林を活用したという御提案もありました。 住宅団地の整備が進めば、地域の人たちが、若い人たちが希望を持って進めます。勇気を持って進めます。町の発展の大きな力となります。早期の実現を望みますが、改めて町長の所信をお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) いわゆるおおい町創生戦略の中でも、転出の防止とそれから転入の増加というような位置づけで組み立てておりますし、そういった部分を考えましたとき、佐分利地域の住宅地がなかなかないんだというような御要望は、ずっと受けているわけでございます。いろんな法的な縛りはあるものの、あるいはまた今御指摘のインター付近での美浜の例含めまして、当町における佐分利地域の住宅団地造成につきましては、今ほどの笹谷の御要請もありますことからしっかりと検討してまいるいうことでございますし、その必要性におきましては十分に認識をしておるところでございますので、当然今後しっかりと検討しながら進めていくべきというふうには認識をしているところでございます。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) ぜひ、進めていただきたいというふうに思います。 それでは、現在県道1号線では、周辺各地の埋立工事によりダンプカーが往来し、道路はもとよりセンターライン、横断歩道などが激しく損傷しております。特に、佐分利小学校前の減速マーク、横断歩道のマークなどが全く見えない状況にありました。これについて、昨年10月に児童の登校時の安全の確保のために、学校教育課に改修の要望に行きました。学校教育課では、道路のことなので建設課に言ってほしいということでした。建設課にお願いに行きました。建設課では、私のほうからも要望しますが議員のほうからも要請してくださいというようなことで、要請さしていただきました。 現在、2月末に整備されて、少し安全な状態になったのでいいんかなというふうに思っておりますが、これは住民の皆さんがお願いに行かれても同じような答えになってくるんかと思います。児童の安全のためを思い、教育課というところへ行ったわけなんですが、これ縦割りで仕切るのは仕方ないんかとはいうふうには思いますが、関係各課と協議し、現場確認し、各所に要請し、結果は後日御報告しますというようなそういった体制にならないのかなというふうに思っております。 最後に、町長にお伺いいたします。 今回は、人口減少対策として産業団地、企業誘致、住宅団地についてお伺いいたしました。美浜町の事例も挙げさしていただきました。美浜町には、美浜創生戦略課というのがあります。ここでは、企業誘致に関すること、雇用対策に関すること、産業団地、住宅団地に関すること、人口減少対策に関すること、移住・定住対策に関すること、空き家対策に関すること、これを美浜創生戦略課が担当しております。おおい町では、恐らく四つ、五つの課にまたがることなのかというふうに思います。先ほど、縦割りのことも言いましたが、競争が激化する中で、確実にスピード感を持って実績を上げなければなりません。 取り組み体制をあるいは責任体制を強化するために、再編等を考えるべきではないかと思いますが、町長の所信をお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) いわゆるワンストップサービスという側面と、それから事業をより迅速にかつ効果のある形で遂行するためには、まさに今御指摘のような部分も含めて、あるいはまた横の連携、そんなことも有効に機能するように考えていくべきだなという方針については、私もずっと以前より思っているところでございます。しかしながら今、最後に御質問の機構改革含めた全般的な施行については、ただいまの私の立場上、お答えは差し控えさしていただきたいとは思いますけれども、その重要性については、その重要性と申しますのは、要するに事業を推進するためのスピードと効果とをにらんだ、横連携含めた、力を発揮するための取り組みというのは、これは本当に重要だというふうに認識をしているところでございますので、御理解ください。 ○議長(浜上雄一君) 藤原君。 ◆4番(藤原義隆君) 今後とも、初心を忘れずに町民の声を真摯に受けとめ、行政発展に努めていただきますようお願いしまして質問を終わります。 ○議長(浜上雄一君) これにて藤原義隆君の質問を終わります。 次に、2番原田和美君。 ◆2番(原田和美君) 議長から発言の許可をいただきましたので、通告に基づきまして質問をいたします。 今回は、2点の質問をいたします。 まず1点目は、うみんぴあ大飯への交通手段について3項目を伺います。 うみんぴあ大飯への企業誘致が実りまして、現在、ホームセンター、スーパー、ドラッグストアの3店舗が来月の開業に向けて工事を進めています。特に、ホームセンターにつきましては、もう随分前から誘致の話を聞いておりまして、それでもなかなか開業が延びていたということから、ようやくといった思いで進んでいく工事を見ております。 うみんぴあ大飯には、既にこども家族館、エルガイアという施設があり、また商業施設としては、道の駅うみんぴあ大飯、ホテルうみんぴあ、おおいの湯、うみんぴあ大飯マリーナが営業を行っています。今回、新たに3店舗が営業を始めるということで、今後うみんぴあ大飯全体の利用がふえていくと思われます。 今後、うみんぴあ大飯を利用する町民の利便性を高めるためには、交通手段の充実が必要ですが、現在は路線バスもここには乗り入れていません。現在のバス路線は、長井区や小堀区へのコースもなくて、路線バスでは長井浜の海水浴場へも行けないんです。今後、町民が利用しやすいバス路線になるように、この際ルートを全体的に見直すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 今後のうみんぴあ大飯への公共交通のあり方について、町のお考えを伺います。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 原田議員の今後のうみんぴあ大飯への公共交通のあり方についての御質問にお答えいたします。 既に、御案内のとおり、現在うみんぴあ大飯においては、出店予定の3店舗が開店に向けて準備を進めていただいており、これまでのウイークエンド中心の集客に加え、今後はウイークデーを通じた集客の拡大が期待されるところであります。 公共交通の状況といたしましては、利用が低迷しておりましたコミュニティバスを平成24年度に廃止したことにより、現在ではうみんぴあ大飯への路線バスの乗り入れはなくなっておりまして、来訪者の大半は自家用車を利用されているのが現状でございます。 一方で、自家用車の運転が困難な、いわゆる交通弱者の方々においても、町の賑わい創出の拠点であるうみんぴあ大飯へぜひとも足をお運びいただき、買い物や食事、温浴施設の利用など町の魅力を堪能できるような仕組みづくりも重要であります。 このような観点から、町といたしましては、今回の3店舗の開店による環境変化に適応し、さらには高齢者等の健康的で心豊かなライフスタイルの構築につながるような公共交通のあり方について、住民ニーズと費用対効果を勘案しながら、地域公共交通会議等を通じて検討を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 今の御答弁にありました地域公共交通会議、これにつきましては、今までにも一般質問でたびたび同僚議員から質問をされています。高齢者や交通弱者に必要な公共交通について、どのように考えるかという質問でした。そのときの御答弁では、路線変更の必要が生じたときに開催するということでした。今が、その必要なときだと思うんです。というか、遅いと思います。御答弁にあったうみんぴあの環境変化ということは、もう店舗の進出が決まったときからわかっていたことではないんでしょうか。今から検討するという時期ではないように思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) まさに、御指摘の部分はよく理解できるところだと思います。しかしながら、今までは公共交通をいかに確保するかというような、要するに、生活の足として、そこへの利活用の支援策として自宅からバス停までの送迎を含めたサービスも計画をしてきたところでございます。 そういったことも総合的に、これはモデル事業でございましたので、総合的に判断をしつつ、公共交通会議において検討しなければならないという段階に徐々に上がってきたというふうに認識をしておりますし、今ほど御指摘のございました、高齢者を含めた交通弱者の課題等々については、本当に重要な部分だというふうに認識をしておるところでございまして、デマンド等々の公共交通バスとの、路線バスとの関係等々含めてしっかりと検討する段階に入ったというふうに認識をしております。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 今、デマンドという言葉が出たんですけれども、そういう方向も検討されるということでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) いわゆる路線バスを利活用していただく、出かけていただく、普通の方々と一緒になって出かけていただくことの重要性は、認識をしてるところでございますので、路線バスの利活用、存続含めて、いわゆる乗り継ぎ支援といいますか、自宅からバス停までの支援を行ってきたところでございますけれども、その事業はモデル事業でございましたので、その結果あるいはまた今後調査等含めて、路線バスそのものをどんなふうに構築していくのかを大きく含めて、デマンドというものを検討すべき時期に入ったというふうには認識をしております。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 今、言われました路線バスの乗り継ぎ、これは試行ということですので、その後どういうふうにしていくか、それから今現在の路線バスのルートの課題、先ほど言いました長井浜などへの観光スポットへの行きやすさ、町内の観光スポットにどのように回っていくかというようなこととか、これから検討すべき課題は本当にたくさんあると思うんです。 高齢者と交通弱者、またうみんぴあ大飯へというだけではなくて、例えば高校生の通学であったり、通勤への利用であったり、そういう町内全体の路線バスの運用ということについて、この際見直すべきだと思います。町内全体の利用ということについての町長の御意見を伺います。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) さまざまな生活の場面であるとか、あるいはまた生活必需品の買い物含めて、医療機関、介護機関等々への利用、またある意味で、観光の側面、さまざまなファクターが生じているのかなというふうに思います、交通を取り巻くファクターということで。したがいまして、それを、先ほどの質問にもございましたが、総合的に考えて、縦割りの弊害をつくることなく、全体的な町の交通をどうしていくのかという視点に立った抜本的な検討というのが必要だというふうに十分認識しておるところでございます。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 住民に使い勝手がよいバスになるように、地域公共交通会議、これをできるだけ早目に開催していただきまして、十分な検討と迅速な対応、これを求めるものです。 それでは、2項目めの民間主体の交通手段について伺います。 民間の店舗や施設のほうが、利用者が使いやすいように運行する買い物バスというような呼び名なんですけれども、そういう送迎サービスの形態というものがあります。よそでされている事例では、バスといってもワゴン車を利用するような、そういう細かいコースへ行くというような事例が多いんですけれども、今回の大型店のうみんぴあへの出店によりまして、そういう民間の店舗や施設がふえたということで、民間の側が、店舗や施設が、共同でそういう利用者の送迎サービスを運行するような形態もあるのかなと思います。そういう点に、町が働きかけるというようなことにつきまして、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 池野商工観光振興課長。 ◎商工観光振興課長(池野弘一君) うみんぴあ大飯内の各店舗が共同で、買い物バスを運行するような働きかけや初期支援などを行い、民間主体の交通手段の充実を進める考えはないかとの御質問にお答えいたします。 うみんぴあ大飯におきましては、今春に大型商業施設が新たにオープンすることとなり、今後さらなるにぎわいの創出に期待をしているところでございます。 しかしながら、現時点では、路線バスなどの公共交通機関によるアクセスができない状況となっており、さきの御質問でもお答えしましたように、より多くの皆様にうみんぴあ大飯へお越しいただくための交通手段につきましては、住民ニーズや費用対効果を勘案しながら、地域公共交通会議などを通じて検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。 御提案いただきました民間主体の買い物バスの運行などにつきましては、注文による宅配制度や移動販売など、民間ならではの得意な戦略などもございますことから、町といたしましては、そのような事業者の自主的なサービスを期待してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 今の御答弁では、町としては民間の戦略や企業努力の中で、自主的なサービスとして実施してほしいということですので、そこには公費は使わないというようなお答えだと理解いたしました。 今回、出店する店舗に対しましては、それぞれに企業誘致の企業振興助成金というものが支払われるということですので、私も今回この質問をしたんですけれども、できるだけ企業努力の中で取り組んでほしいなとは思っております。 ただ、こういうサービスを町外に展開するという面においては、うみんぴあへの町外からの新たな買い物客をふやす、また町外に新たな商圏をつくるというような意味から、これはうみんぴあのにぎわいにつながることではないかなと思うんです。町長はよく、加点法といいますか、そういう言葉を使われるんですけれども、新たな商圏というパイを広げるということに対する町の働きかけということについては、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) まさに、当初の御答弁で申し上げましたように、週末型から日常型になることによって、集客の効果を発揮できるのかなというふうに思ってますし、さらにまたそこへのチャレンジショップ等の検討も行っておりますけれども、相乗効果によって、うみんぴあエリアはまさに町を代表する集客能力を持つようになるというふうに認識をしているところでございます。 ただ、そのうみんぴあでたくさんの人たちに訪れていただく効果を、できるだけほかの地域といいますか、全町的にその効果を発揚することが必要だというふうに思っております。具体的には、例えば本郷商店街への動線の引っ張り込みであるとか、あるいはまたきのこの森含めた佐分利地域への動線の引っ張り込みというようなことが恐らく必要になってこようと思います。そこは、行政として一方だけがよければいいというような観点には立たず、複数の制度的な設計も含めてしっかりと町全体が活性化するような方策を考えてまいりたいというふうには思っているところでございます。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 今、町長のほうから、おっしゃっていただいたそのことを私も本当に考えております。 先ほどの、最初の、当初の御答弁で、宅配制度や移動販売などの民間ならではのサービスを実施してほしいという、今回の店舗に対してのそんなお話があったんですけれども、そういうサービスっていいますのは、今現在地元の商店の方はもう普通に行っておられるサービスなんです。ただ、今町長が言われましたように、うみんぴあ大飯にそういう店舗が出店することによって、そういう今で言いますと電話や予約で欲しい商品を家まで届けるような宅配サービス、また高齢者の買い物の送迎サービス、それから移動販売のサービス、そういうサービスを行っておられる事業者さんが、そのサービスの継続が難しくなるようなことになるのではないかなということをすごく心配するんです。 そういう人の動きとか物の動きを支える地元商店のきめ細かいサービスが難しくなるということは、地元住民にとっては大変マイナスな面もありますので、そういうところが、うみんぴあ大飯への交通手段が充実するほど影響が大きくなるのではないかなと思います。 うみんぴあ大飯への交通手段の検討とあわせまして、地元の商店が今既に行っておられる送迎とか配達のサービスへの支援というような点も、今後考えていくべきではないかなと思うんですけれども、その点町長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) まさに、中小の商店さんが多い中で、そういったお取り組みを自主的にしていただけるというのは本当にありがたいことだと思ってますし、まさに今後、今現在では27年度に119万人が町に訪れていただいた、これはダブルカウントの部分もございますけれども、私の就任以降、増加をしているというふうに認識をしております。そういった増加をビジネスチャンスに、地元の方にも広げていただくということが大事だというふうには認識しているところでございますので、例えばチャレンジショップへの地元の皆さん方が出店される、あるいはまたうみんぴあ地係に訪れた方々がいわゆる中小の商店を使っていただくために方策を講じるというのが一つですし、今ほど御提案の買い物支援のサービスであるとか、あるいは宅配のサービス、これを個々で例えばお取り組みだとは思うんですけれども、商店街挙げてお取り組みしていただくときの何らかの支援の方策であるとか、あるいはまた先ほどの繰り返しになるかもしれませんけれども、県では周遊滞在型の観光プログラムというものの中で、旧丹後街道を一つの動線にした誘客の方策も考えているところでございますし、もちろん町としてもタイアップをしながらその旧丹後街道に当たります今の本郷商店街への動線の導入をいかに工夫していくかと、活性化を図るべくさまざまなアイデアを出していただきながら、またもちろん行政もバックアップをしながら考えていく必要があるいうふうには認識をしているところです。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 私は、福祉事業としての面から、先ほど言いました地元商店さんのサービスを考えてみたいと思うんです。 おおい町のような移動手段が少ない、高齢者が多い社会では、さまざまなサービスの継続が生活の質の確保につながります。今回、うみんぴあ大飯への交通手段が充実するということによって、地元商店のサービスが低下していくかもしれないと、そういうことになりますと、地元商店のサービスによって生活を支えてもらっているというような方もおられると思うんです。そういう方々への影響もあるわけです。そうしますと、ある面、福祉のサービスが低下するというような考え方になってくるのではないかなと思います。福祉施策としての面から、地元商店のサービスを捉えて支援を行うというようなことの考え方については、町長はどう思われますか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 健康の増進と介護予防、あるいはまた一度は要支援になったけれどもそこからの復帰といいますか、改善といいますか、それは本当に重要なことだと思ってますし、全国的な流れでもあるというふうに認識をしております。そこをしっかりと下支えしていただいておるのが、生活の質を高める、守るということにつながるのかなというふうに思ってますので、今の御指摘のとおり、私も一方は中小の商店街の活性化という側面、それから一方では住民の皆さん方の保健あるいは介護予防という側面をしっかりと組み合わせた中で、取り組む必要があるというふうには認識をしているところでございます。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 先般、第7期の高齢者福祉計画が町長に答申されました。私も策定委員として、その計画づくりに参加させていただいたわけなんですけれども、高齢者の生活支援に対するニーズっていうのは、とても大きなものがあります。地域に根差した商店を、福祉サービス事業者として位置づけるというような考え方もあるのかなと思います。うみんぴあ大飯への交通手段の充実を図りながら、あわせてそういう地域の商店が現在行っておられるサービス、これを継続するということも一緒に考えていただきたいと思います。 これから、うみんぴあの大型店が開業して、どのような人の流れになるのかっていうのはまだわからないわけなんですけれども、開業後は人の流れや商品の流れ、それと地元への影響というようなものを小まめに確認して、利用者、地元商店、出店企業などの思いも聞き取りをしていっていただきたいと思います。 企業誘致ができました、ああよかったですで終わるのではなくて、それによる効果や影響、新たな課題などを小まめに把握していただいて、PDCAといいますか、そういう中でよりよい取り組みになるようにしていただきたいと思います。今後の取り組みというようなことについてお考えを伺います。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 産業振興連絡協議会の皆さん方との意見交換会、あるいはまたポイントカード会の皆さん方との意見交換会、あるいはまた個別のさまざまな商店の皆さん方の御意見も聞かしていただく機会もございましたので、そのような御要請を受けつつ、町として、ひとり勝ちといいますか、一方だけがよくなるというようなことでなくって、その観光誘客それから買い物の日常化ということがいかに町にとって有効な施策になるかという、相乗効果を発揮するための取り組みというのは、本当に重要な部分だと思っておりますので、そういった皆さん方のお話含めて、商工会のお取り組みとの一緒になった支援、そういったものも総合的に勘案をしながら取り組む必要があるというふうに思ってますので、どうぞよろしくお願いします。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 次に、3項目めの道路環境について伺います。 今後のうみんぴあ大飯の発展や活性化には、行きやすい道路の整備というものが大切だと思います。自動車はもちろん、自転車や徒歩でも危険なく誰でも行ける場所であるということが大事です。うみんぴあに行きたい人が気軽に行ける、行きやすい道路や踏切の改良につきまして、町の計画とお考えを伺います。 ○議長(浜上雄一君) 川尻建設課長。 ◎建設課長(川尻孝司君) 本郷、尾内地区から車両、自転車、徒歩でうみんぴあ大飯に行きやすくするための道路や踏切の改良についての御質問にお答えします。 うみんぴあ大飯へのアクセスについては、その主たるものとして、西側は国道尾内西の信号から進入する方法と、東側は尾内の信号から進入する方法の東西2カ所を設けており、自動車等によるアクセスはこの2カ所で対応が十分可能であろうと考えております。 一方、自転車や徒歩によるアクセスになりますと、現地点において、本郷地下道と佐分利川河口西側のガード下を抜ける以外は踏切と国道を横断する必要があり、高齢者等の交通弱者の皆さんにとっては、その分リスクを伴い、利便性に劣るものでございます。 うみんぴあ大飯における食料品や日用品の店舗開業を控え、町民の皆さんがより利用しやすい環境となるためには、利用者のアクセスのしやすさが大変重要であることは認識をしておりますが、国道27号を初めとした既存道路やJR踏切の改良、拡幅は、現状では大変難しいと言わざるを得ない状況にございますことから、今後とも国、JR等関係機関に要請するとともに、町としましても引き続き検討してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) この質問をさせていただいたんですけれども、私もJRや国道、それから県管理の河川などに関係する工事は大変難しいということは、十分わかっております。ですけれど、やはりうみんぴあへの安全な動線を考えていくっていうことは、今後絶対に必要なことだと思います。重要な課題として、十分に検討いただきたいと思うんです。町長は、自転車や徒歩でうみんぴあに行かれたことがありますか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 役場から西街道のほうを通って、澗臨の橋を渡りまして行ったことはございますし、あるいはまた直接27号線から入ったことはないんですけれども、近くから時々徒歩で入ったことはございます。確かに、遠回り感、そんな感じは否めないなというふうには思っているところでございます。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 実際に歩いてみると、気がつくことっていうのはたくさんあると思うんです。例えば、買い物施設ができて、重たいもの、買い物袋を持って歩いて帰るとか自転車で帰るというときに、やはりちょっと危ないかなって思われる場所がありますので、そういう利用者の目線で道を見ていただきたいなと思います。例えば、尾内の踏切なんかでも国道とJRの線路の間がありませんので、大変難しいことだとは思うんですけれども、そういう利用者の目線というものを常に持って道路を見ていただきたいと思います。 それともう一つ、うみんぴあの中には道路標識とか案内板というものが余りないんです。初めて、あそこに行かれたお客さんには、どこにどんな施設があるのかっていう、この道はどこに行くんだろうっていうような感じで、ちょっとわかりにくいのではないかなと思います。うみんぴあ内の道路標識や案内板というものの整備については、どのようにお考えでしょうか。何か計画はありますでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 川尻建設課長。 ◎建設課長(川尻孝司君) 議員御指摘の案内板、道路標識ということで、具体的には道路標識のうちの案内標識というようなものを御指摘かと思います。            (2番原田和美君「済みません」と呼ぶ) 現在、うみんぴあの中には、ちょっと道しるべ的に本当に小さな案内板はあるんですけども、確かに尾内西から入りますと、わかりにくいものではございます。その道路標識としての案内標識ということを検討いたします上で、うみんぴあ大飯というのは、やはりあそこの環境の特殊性というところから、当初もそうだと思うんですけれども、やっぱり景観上からの配慮というようなところも必要かなというふうに考えてございます。それから、道路標識あるいは案内看板ということになりますと、それぞれの法規制の問題もございます。そういったところもございますので、今後、先ほど議員のほうも、実際に店舗が開業してそこでどういうふうな人の動きあるいは車両の動きになっていくかというのは、なかなか読みにくいところもございますので、今の御指摘につきましては、今後の状況を見ながら、これは必要に応じて検討が必要ではないのかなというふうに考えてございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) うみんぴあ大飯への動線というんですか、乗り入れとあわせまして、中の整備ということも十分考えていただきたいと思います。今、言いました標識ですとか案内板につきましては、うみんぴあに合ったデザインや目をひくもの、そういう施設の案内表示があれば、例えば、外から来ていただいたお客さんに少しでもちょっとこう長くいてもらえる、滞在時間を長くするような効果もあるのではないかなと思うんです。例えて言いますと、散歩やちょっとウオーキングをしてみようかなとか、この道はあそこに行くからちょっとそこまで歩いてみようかなとか、そういうような効果もあると思うんです。家族館ですとか、県外、町外の方が大変たくさんいらっしゃいますし、そこを初めて来られた方に対して、そういう効果のある標識っていうんですか、そういうことを考えていただきたいなと思うんですけれども、その点は町長、いかがでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) いわゆる初めて訪れられた方向けの、Wi-Fiを活用した情報提供であるとか、あるいはまたデジタルサイネージを活用したものであるとかさまざま方策は考えられるかなというふうには思ってます。滞在時間を延ばすということが、お客様の、いわゆる単価といいますか、客単価を上げる意味でもこれはもう重要な施策だと思っておりますので、そういったことにつきましてはしっかりとまだまだ今後検討の余地があるというふうに思ってますので、どうぞよろしくお願いします。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) うみんぴあから本郷の町なかへの安全な動線ができて、道路標識や案内標識で誘導することができれば、ウオーキングであるとか散歩であるとかということで本郷の町なかへも人の流れができるかもしれない、先ほど町長が言われた丹後街道の事業ですか、そういうことにもうまくつながっていくかもしれないということもあります。 こども家族館には、年間26万7,000人の入館者があります。そのうちの約6割が県外からのお客さん、そして家族館ではいろいろ工房があるんですけれども、ものづくりやクッキングという工房の参加者は9割以上が町外の方ということだそうです。そういう町外のお客さんに、うみんぴあやおおい町を知ってもらいたい、できるだけ長く町に滞在していただいて町の商業とをつなげていきたい、そういうことも大切なことではないかなと思います。 ちょっと思いつき、私の考えなんですけれども、うみんぴあの中でのウオーキングの推進と例えば商工会のポイントカードをつなげていくとか、こども家族館で例えば遠足のようなイベントをしていただいて、本郷の町なかの商店をスタンプラリーのような形で回ってもらってポイントカードを使っていくとか、そういうような取り組み、うみんぴあと町なかをつなぐ取り組みっていうことが、動線さえしっかりできていればできてくるかと思うんです。安全な道路環境と道路標識でまちおこしや地元商店の活性化につながるということは、いろいろ考えられると思います。ただ、ただ、行政側の連携っていうんですか、道路管理者とか商工観光課、それからこども家族館、それからまた健康づくりの担当とかそういうとこの連携がないとなかなか思いつかないというか、つながっていかない事業だと思いますので、そういうところの連携というのを強めていただきたいなと思うんですけれども、その点について伺います。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) まさに、連携というのは大事だなというふうに思います。これも、今お話を聞いててふとこう思い浮かんだので、例えばということで前置きをさしていただきながらお聞きをいただきたいんですが、商店の皆さん方、要するに商工観光の皆さん方と文化をつなげるというのは大事なことだと思います。例えて言いますと、旧丹後街道でございますのでそれぞれストーリー性のある話といいますか、歴史というのはあると思います、しっかりと掘り起こすと。また、水上勉先生が生誕100年を31年にお迎えになります。こよなく愛された松露をつくっておられる菓子舗もございます。また、渡辺淳先生のたくさんの絵画も寄贈いただいたところでございますし、文化であるとか芸術、そういったことに加えて例えばプランターで街道を飾っていただくというようなことになりますと、さまざまなストーリー性が生まれてくるのかなというふうに、今ちょっとその文化芸術と商店の活性化を含めてイメージをしてみたところなんですけれども、例えばそういったことも含めて、皆さん方が、地元の皆さん方のアイデアをしっかりと出していただきつつ、行政としてどんなマッチングができるか、あるいは連携をした取り組みができるかということは、今後しっかりと検討していくべきだなというふうに思っているところです。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) うみんぴあ大飯への交通手段ということに対して、3点の質問をさせていただきました。今まで、うみんぴあの企業誘致の話は聞いていてもなかなか形になってこないということで、町民の方も随分心配されていました。そういうお店が来月には開店するということで、とてもうれしく思っていますし、そうなんですけれども、繰り返しにはなりますが、できて終わりではないということなんです。むしろ、町の商業全体としてはこれからが正念場だと思いますので、これからもいろいろな課題で企業側とのたくさんやりとりが必要になってくるかと思います。そういう中で、交通手段ということもあわせて、町全体の商業の活性化というようなこともあわせて、このうみんぴあがますます活気あるエリアになるように、影響も十分に考慮されて今後交渉にも当たっていただきたいし、今までの経緯というものも十分わかられた上での対応ができますようにお願いしたいんですけれども、そういう点でのこれからの町長の思いはいかがでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) これは、繰り返しになるかもしれませんけども御容赦ください。先ほども、申し上げました移動商圏で少しずつ観光誘客も含めて町を訪れてくださる方がふえております。この点を、ぜひ、うみんぴあ、成海地係だけでなくって全町的にその効果を広げていく、あるいはまたプラスアルファで体験をしていただく、滞在時間を延ばす、工夫をするということで、恐らくその効果は全町さまざまなところに行き渡る可能性があるというふうに思ってます。 もちろん、町もしっかりと工夫をしていかなければなりませんけれども、まずその地元のさまざまな取り組みをしておられる関係機関の皆さん方や個人商店の皆さん方と御意見をしっかりとお聞かせをいただきながら、言葉でいうとウイン・ウインというか簡単な言葉になってしまいますけれども、できるだけ一方が廃れていくというか、何かを得れば必ず何かを失うわけでございますけれども、その失うほうにしっかりと光を当てた施策も同時に必要だというふうにしっかりと認識をしてまいりたいと思います。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 今後の取り組みを求めます。 それでは、2点目の質問をいたします。 2点目は、小・中学校における保護者負担について質問いたします。 まず、憲法の話からになるんですけれども、憲法第26条第2項では、義務教育はこれを無償とするというふうにうたわれています。この無償の範囲につきましては、教育基本法でこれは授業料であるとなっています。また、教科書無償措置法などによりまして、現在は教科書も無償になっております。ということから、義務教育であっても、小・中学校の生徒の保護者には授業料と教科書代以外の自己負担金が必要になっているのが現状です。 もうすぐ、新しい年度が始まりまして、おおい町では、小学校では80人、中学校では72人が入学式を迎えます。そこで、おおい町の小・中学校における保護者の負担は、現在どのような状況になっているのかという点について伺います。 ○議長(浜上雄一君) 齊藤学校教育課長。 ◎学校教育課長(齊藤忠雄君) おおい町の小・中学校における保護者負担金の状況についての御質問にお答えいたします。 学校教育における経費につきましては、校舎の維持管理や補修など施設に係るもの、また教材や図書を初めとする備品などの設備に係るもののほか、教科書や副教材、授業で使う消耗品、また校外活動を行う際の交通費などさまざまなものが挙げられます。 これらの経費のうち、教科書については国による無償供与がされておりますが、本町では学校運営に係る基本的な部分、施設・設備や学校全体として必要な経費につきましては全て公費で、また学校給食に係る経費につきましても一部公費で負担をしております。 一方、学習ドリルやプリント、夏休みの友などいわゆる補助的な教材や画用紙、ファイルなどの教材以外の物品、消耗品などにつきましては、一人一人の児童・生徒が個別に使うものでありますことから、基本的には保護者に御負担をお願いしております。 本町におけるこれら保護者負担の額についてでございますが、おおむね小学校においては児童1人当たり平均で年間約1万円程度、また中学校においては生徒1人当たり平均で年間約2万5,000円程度を御負担していただいている状況でございます。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 今の御答弁につきましてお尋ねします。 小学校と中学校の自己負担金の差が結構あるんですけれども、これはどういう理由なのでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 齊藤学校教育課長。 ◎学校教育課長(齊藤忠雄君) 小学校と中学校では、それぞれ授業内容が違うということがございます。町内の学校でいいますと、小学校、中学校については授業内容の違いによる額の違いがあるわけでございますが、小学校4校、中学校2校では学校規模とかクラスの人数によっての違いはございません。 以上でございます。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 学校の規模ですとかクラスの人数によって、保護者の負担っていうのは変わってくるということですか。 ○議長(浜上雄一君) 齊藤学校教育課長。 ◎学校教育課長(齊藤忠雄君) 保護者に一部御負担をお願いしているものにつきましては、御答弁の中でも申し上げましたように、学習ドリルとか教材にかかわるものがあります。また、画用紙などの消耗品に係るものがありまして、細かい内容につきましてはそれぞれの学校が徴収されているということでございますので、若干の違いはあるわけでございますが、学校によって、学校規模とかあとクラスの規模によって負担額に大きな差があるというわけではございません。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) それでは、学校での集金というのはどのような方法でされてますか。 ○議長(浜上雄一君) 齊藤学校教育課長。 ◎学校教育課長(齊藤忠雄君) 集金方法につきましては、昔はそれこそ集金袋での集金だったわけでございますが、現在では口座引き落としにより集金されておりまして、基本的には学校で、基本的にはでございますが、学校で現金を扱うことはございません。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) そういう負担金を集金するということについて、先生方の事務的な、仕事的な負担っていうのはあるんでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 齊藤学校教育課長。 ◎学校教育課長(齊藤忠雄君) 集金方法は口座引き落としでございまして、金融機関関係のシステムを利用しております関係で、教員といいますより事務職の方でございますが、負担というものは特にございません。ございませんといいますか、1カ月当たりで引き落としをされているんですけども、全校、小学校ですと6学年、中学校ですと3学年なんですけども、1カ月分の引き落とし作業に要する時間は1時間程度というふうに聞いてはおります。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 今、伺った中で、学習ドリルやプリントの補助教材があるんですけれども、それは先生方がそれぞれ適切なものを選んでおられるのか、町全体で指定、教育委員会が指定したりするような形なんでしょうか。その金額的な違いが、学校によって違うということもありますか。 ○議長(浜上雄一君) 齊藤学校教育課長。 ◎学校教育課長(齊藤忠雄君) 補助教材等につきましては、年度当初にこういった教材を使うということが学校のほうで決められるわけでございますが、教育委員会のほうには報告をしていただいております。その中で、どの教材を使うというのは学校のほうの裁量によるわけでございますが、そういったものについて基本的には保護者の御負担をお願いしているということでございます。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 済いません、先生方が選ばれる教材の金額に大きな差があったりとか、その選ばれる教材によって、例えば学校によって、同じ授業を受けてるのに、例えば4つの小学校で同じ学年が同じ授業を受けてるのに負担が違うというようなこともあるんでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 中川教育長。 ◎教育長(中川和博君) 教材の選定につきましては、各学校で選んでいるわけですけども、ほぼ業者の教材ですので、例えばAという業者がテストが500円で、Bという業者が800円ということはほとんどございませんので、ほぼ計算ドリルとかそういうものについても業者でほぼ値段が似通っていると。それと、教科書が同じですので内容もそう変わらないということで、ただ資料とかというものについてはいわゆる選定をしていきますので若干違いますけど、金額的にはございません。 ただ、教材費の中にいわゆるテスト類、も含んでおりますので、中学校が非常に多いのは、いわゆる確認テストというようなテストを年に3回とか4回とか受けます関係上、小学校は単元ごとのテストですし、中学校は教員作成の中間、期末テスト、確認テスト、そこら辺の差がございます。それと、中学生、高校進学のこともございますので、やはり2年生ぐらいからいわゆる進学へ向けた参考書といいますか、資料ですとかそういうようなものも買います関係上、負担が多いということでございます。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 状況につきましてはわかりました。 それでは、2項目めの学校教育に必要な経費につきまして、おおい町ではどのような区分でその公費の負担、町が負担する部分と保護者が負担する私費負担というものに分けているのか、その区分というものがあるのでしょうか。そこについてお尋ねします。 ○議長(浜上雄一君) 中川教育長。
    ◎教育長(中川和博君) 学校教育に必要な経費のうち、公費負担と保護者負担をする私費負担があるが、おおい町の負担区分の考え方を伺うとの御質問にお答えします。 学校教育に必要な経費といたしましては、先ほどの御質問にお答えしましたもののほかにも、例えば中体連主催の大会に係る参加費ですとか、大会開催地までの交通費、また児童・生徒の修学旅行の参加費、PTA活動費など多岐にわたっております。 そういった中で、本町の学校教育における公費、私費の負担区分の基本的な考え方といたしましては、児童・生徒が共通して使用、利用するものや、学校活動全般にまたは安全・安心に就学するための環境に係る経費等につきましては、公費での負担を原則といたしております。 一方、児童・生徒が個別に使用する消耗品等につきましては、基本的には保護者への御負担をお願いしているところではございますが、本町においては学校ごとに一定の公費での負担もしており、近隣の市町に比べてより手厚い施策を講じているものと考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 今の言われましたその負担区分につきまして、保護者への説明というものはちゃんとされているんでしょうか。もうすぐ、新学期がスタートします。それで、新1年生が小学校に行きます。そのときに、町ではこんな負担区分で保護者への負担をお願いしてますというような、ちゃんとした説明がなされているのでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 中川教育長。 ◎教育長(中川和博君) 保護者にその負担区分の公費と私費の目安といいますか、そういうものについては説明するということはございません。ただ、例年、いわゆる教材として個人が使うものについては御負担をお願いしておるということでございます。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 一番最初に申し上げました憲法の規定なんですけれども、私も、自分の子供が学校に行っているときに、教育は無償なのにどうしてこんなに負担が要るんだろうというようなことを思ったことがあるんです。そういうちゃんと、どこまでが公費、国が出して、ここは町が出すというような、そういう説明をどこかの時点で保護者さんにされたほうが公費負担の理解にもつながるのではないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 中川教育長。 ◎教育長(中川和博君) お話の意図としては、しっかりと説明をしたほうが保護者の理解も得やすいのではないかということではないかと思うんですけども、本町の場合、本来ですと御負担いただかなければならないものについても、相当公費で見ております。 例えば、部活動にいたしましても、他市町の様子を聞きますと、名目はいろいろでございますけど、年間一人幾らというふうな形で集めて、それを各部で使うというようなことですけども。おおい町の場合は全て公費で見ておりまして、中体連の正式大会といいますか、中体連に直接かかわるものについては教育委員会で交通費、バス代を全額見ておりますし、それから各部活動、文化系も含めまして、練習試合に行くとか中体連以外の大会に行くとか、そういうものについては活動補助金を各学校に配分いたしまして、その中で対応をしていただいておりますので、よっぽどのことでない限りは公費の中で部活動も賄えるかなと。 あと、いわゆる小学校なんかでも、校外の社会科見学ですとかそういうものがございますけども、そういう授業で校外へ出る、その交通手段が必要な場合については全て公費でバス代も見ております。 それから、教科書は国から来るんですけども、教科になっていない、例えば来年度からは変わりますけども、今年度までは道徳ですとか体育の副読本ですとか、それから4年生ですかね、社会科は郷土の生活というのもございます。そういう教科書に準ずるようなものも全て公費で購入しております。 それから、あと学校の事情で、いわゆる子供たちがどこら辺まで到達しているかと、学力が。小さい学校ばかりですので、そういう中で大きい範囲である程度目安になる中で判断できるようなものとして、小学校全学年、いわゆるCRTと申しますけども、ある程度の全国的なテストを年1回、それも公費で見ておりますし、中学校ではそれにかわるものがございませんので、確認テストを1回公費で見ておると。さらに、英語検定の検定料も、中学2年生と3年生で、町独自で見ております。 そういうな中で、無償とはいうものの御負担をお願いする部分で相当町のほうで見ておりますので、そういうふうに全て説明していきますと、なかなか理解しにくい部分もあろうかと思いますので、小学校ではいわゆるワークですとかテスト類だけ御負担をお願いしたりということで、学級費として集めるのは年間大体300円とか500円、1年間に。それは、シール代ですとか、学級で使う、ちょっと特別活動でお楽しみ会をするんでその材料を買うとか、そういうのは御負担いただいていますけども。いわゆるプリントを印刷するとかそういうものについても、全て公費で用紙費はみておりますので、相当手厚い支援をしているというふうに思っております。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) そういう支援のあり方、町の支援についても、やはりある程度、何割ぐらいは町が持っているんですよということを説明されると負担金に対しての理解が深まるのではないかなと思いますので、町がしている支援ということについても、丁寧に説明されるとよいのではないかなと思います。 今まで、伺いました3項目めの質問をさせていただきたいんですけれども、そういうさまざまな支援をされているという上で、あえて町の少子化であるとか子育て支援という事業において、町はこれからどのような軽減というか、そういう政策をされるようなお考えなのか。やはりおおい町は手厚い支援があるということなんですけれども、これからやはり子供はどんどん少なくなっていく、そういう中で子育て支援、少子化支援ていうものは、やはり必要だとは思うんです。その中での町の方向性というんですか、そういう子育て支援に対する保護者負担金の軽減ということにつきまして、町長のお考え、町の方向を伺います。 ○議長(浜上雄一君) 中川教育長。 ◎教育長(中川和博君) 今後、少子化対策、子育て支援を行う上で保護者負担の軽減が必要と考えるが、このことについて町の方向性と考えを伺うとの御質問にお答えいたします。 町の今後の少子化対策、子育て支援を考える中で、子育てに優しい町を標榜する政策を推進する観点からも、次代を担う児童・生徒のために学校教育を充実させることは最重要課題の一つであり、町としても町費負担による講師の配置や先進的にICT教育を推進するなど、これからも引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 このような中で、先ほどの答弁でも申し上げましたように、公費、私費の負担区分につきましては、基本的な考え方に基づきながらも一層の教育環境の充実を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 負担区分に基づいてということでした。 今まで質問させていただいた中で、いろいろ支援があるわけなんですけれども、子供たちの学力を上げるためのその補助教材というものについては、やはり個別に使うものだから自己負担にしているというようなお答えでした。その補助教材に係る経費っていいますのは、学校や家庭においては子供個人の学力ということになるんですけれども、町にとっては将来的には人材という町の財産を育てるための基礎学力をつくるための経費になると思うんです。 そういうことから思いますと、この補助教材というんですか、教材に係る経費については、町の負担となってもよいんじゃないかなあと思うんですけれども、町の財産を育てる経費という考え方で、これから補助教材に関する経費の取り扱い、これを町長は政策的にどのようにお考えになるでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 本当に子育てに優しいというのは、総合計画を策定する段階の皆さん方へのアンケート調査等々含めて評価をいただいているところでございます。少子・高齢化、転出を防止して転入を促進するという意味からも、子供それから子育てに優しい町という観点から、どんどんおおい町を発信していくべきだというふうに思ってます。 それには、経費、要するに負担の軽減という部分と、それから教育の質の向上という、2つの側面が大きくあるのかなというふうに思ってますので、そういったことをしっかりとまず可視化をしていくということ。保護者の皆さん方に御理解いただく、周辺の皆さん方におおい町はこんなに頑張っていますよということを御理解いただく施策を含め、今後は不足しているなというふうな部分につきましては、今ほどの御指摘も含めて検討していく必要があるのかなというふうに思っているところでございます。 いずれにいたしましても、過疎化した一番の悩みといいますか、つらい部分は、今さまざまな事業を立ち上げなければならないときに、あるいはまた専門家が必要とされるときに、人材がなかなか育ち得ないというような痛みも同時にあるのかなと思ってますので、まさに人材を育てるという観点も大切にしなければならない観点だというふうに理解をしております。 ○議長(浜上雄一君) 原田君。 ◆2番(原田和美君) 人材を育てるための補助教材であり、消耗品であるというふうな捉え方をしていただいて、できればその分は公費負担でと考えますので、御検討ください。 子供たちが少なくなっていく中で、少子化対策や子育て支援はこれからも必要な事業だと思います。今現在の子育て支援だけでは、やはり先ほど言われました人材育成という面、そこのところにもうちょっと注目していただきたいということで、そういうところからの取り組みを求めまして、私の質問を終わります。 ○議長(浜上雄一君) これをもって原田和美君の質問を終わります。 6番尾谷和枝君。 ◆6番(尾谷和枝君) 議長のお許しをいただきましたので、大きく2点の質問をさせていただきます。 まず初めに、町の財政についてお伺いいたします。 関西電力の大飯原子力発電所1、2号機が廃炉決定をされました。そのことによる影響について、町の財政についてお伺いいたします。 本町の財政基盤として、最も大きな財源は原子力発電所の大規模償却資産に係る固定資産税や国、県からの電源立地地域対策交付金、核燃料税交付金など発電所立地による影響の大きな財源となっております。関西電力大飯原子力発電所1、2号機が廃炉を決定されたことによる影響を、今回当初予算においてどのように見込んでおられるのかお伺いしたいと思います。 平成30年度の当初予算の編成の審議の中で、議員に対してはある程度の説明を受けておりますが、多くの町民の皆様が御心配をいただいているというところで、わかりやすい答弁を求めます。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 尾谷議員の関西電力株式会社大飯原子力発電所1、2号機の廃炉決定による影響についての御質問にお答えいたします。 町の財政基盤はその多くが原子力発電所の大規模償却資産に係る固定資産税や国・県からの電源立地地域対策交付金、核燃料税交付金など原子力発電に係る財源から成り立っており、大飯発電所1、2号機の廃炉決定は町財政に大きく影響を及ぼすものと懸念しているところであります。 平成30年度当初予算における廃炉決定による影響でございますが、現在のところ大規模償却資産に係る固定資産税につきましては約1億円、電源立地地域対策交付金につきましては約10億2,900万円、核燃料税交付金につきましては約1億8,900万円の合計約13億1,800万円の収入減となるものと推計しております。 しかしながら、交付額の決定は大規模償却資産と電源立地地域対策交付金については国が、核燃料税交付金については県が、それぞれ決定することから、その決定額に応じて今後の補正予算にて対応する必要があるものと考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 尾谷君。 ◆6番(尾谷和枝君) 予算の説明のときにいただいた資料よりも、詳細に計算をしていただいた結果かと思います。私が概算で計算していたものより、もうちょっと数字が違っておりましたので、きちんと計算をしていただいたのかなと思っております。 1、2号機の廃炉ということによる影響ということですので、原子力関係の予算に関することといいますと、この春に3、4号機の再稼働なども見込んでおりますので、減ることばかりではないのかなというふうに思っております。ただ、稼働したらという予測のもとですので、そういった差し引きの部分もありますので、今のお示しいただいた額は減少額として13億1,800万円ということでお示しをいただきました。 それでは、新たな財源の、その減った分に対しての確保について、今後の将来の方向性や不足額の充当に対しての考えをお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 清水副町長。 ◎副町長(清水鐘治君) 新たな財源の確保について、将来の方向性を伺うとの御質問にお答えいたします。 先ほどの答弁でも一部触れましたが、平成30年度当初予算に対する関西電力大飯発電所1、2号機の廃炉決定による町財政への影響は約13億1,800万円の収入減となるものと推計しており、新たな財源確保は最重要課題の一つとして捉えているところでございます。 具体的には、原子力発電所の廃炉に伴う国からの交付金といたしまして、原子力発電等を取り巻く環境変化が立地地域に与える影響を緩和することを目的とした原子力発電施設等立地地域基盤整備支援事業交付金の活用を検討しておりまして、初年度の交付見込額は約7億円と推計しております。 また、それに加えまして、国・県の新たな補助事業を積極的に活用していくとともに、既存基金の活用や有利な地方債の借り入れを検討するなど財源確保策とともに、歳出面におきましても経費の圧縮、事業の集約、補助率の見直しなどを行う必要があるものと認識いたしておりますけれども、住民サービスに大きな影響を与えることのないよう、しっかりと取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願いをいたします。 ○議長(浜上雄一君) 尾谷君。 ◆6番(尾谷和枝君) 新たに原子力発電施設等立地地域基盤整備支援事業交付金の見込みということで、これは廃炉を決定してから10年間交付金をいただけるというものと理解しておりますが、廃炉というのは10年で終わるものではなく、30年から40年かかるというふうに理解をしております。そういうことであれば、交付金については10年ではなく、もっと長く延長していただく必要もあるのかなというふうに考えますが、それについてはいかがでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) まさに御指摘のとおりだと思います。さらに、大飯1、2号のような1機で100万キロワットアワーを超えるような廃炉というのは、日本が初めて経験をするものでございます。したがいまして、財政的な影響あるいはまた経済、雇用に及ぼす影響というのも、本当に甚大であるというふうに認識をしているところでございます。 したがいまして、この1月に議長と一緒になって、御協力いただきまして、経産大臣のほうに、あるいはまた小澤統括調整官のほうに、この廃炉の影響は他の廃炉と比べても非常に大きいものであるということ、それから30年以上に渡るその廃炉の取り組みが必要であるということなどを勘案をしまして、更地化するまでの、この交付金廃炉、いわゆる廃炉交付金の継続というものを要請をしてきたところでございます。 また、美浜の山口町長の取り組みも含めて福井県立地協でのこういった要請、あるいはまた全原協における要請活動等々も、こういった趣旨にのっとってのものでございます。本当にこれは粘り強く、しっかりと要請をかけていかなければならないというふうにも思っているところでございますし、そういった側面ばかりでなくって、その廃炉の影響をいかに縮小するか、回避するかということについては、本当に全身全霊をもって取り組むべきことであるというふうに認識をしております。 ○議長(浜上雄一君) 尾谷君。 ◆6番(尾谷和枝君) ただいまおっしゃっていただきました、その縮小をどれだけ食いとめるかというか、廃炉はもう決定されたことですので減少することには間違いないとすると、減った分からどれだけ上乗せをしていくかだと思います。 今7億円というのは、その交付金という額の予測ということでございました。単純に計算をしますと、その減少額が13億1,800万円で、見込みの交付金が7億円だとしますと、6億1,800万円が計算上では今のところ減少額というふうに理解をしましたが、その計算でよろしいでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 減少額の捉え方につきましてはいろいろございまして、先般の予算説明では前年度当初予算に比較してということで御説明をさしていただきましたけれども、現在、議員申されました6億円というものにつきましては、前年度の予算比較ではなくって、実際に30年度に1、2号が廃炉にならなかった場合ということと比較しますと、6億円程度ということになってございます。 ○議長(浜上雄一君) 尾谷君。 ◆6番(尾谷和枝君) わかりました。説明受けたときと金額が違いましたので、どういった差かと思ったんですけれども、前年度比較じゃなくって実際動いていたらという比較であるということで理解をいたしました。 そうしますと、町としては、この6億円を動いていた場合になるべく戻すべくの予算の獲得という方向に動いていくんだと思いますが、そこにもし3、4号機の稼働があった場合ということになりますと、その出力割の税金などもありますので、さらに上乗せの分で差額は縮まってくるのかと思いますが、この6億円の確保ということで、現在、町が原子力関係の地域対策交付金をもとにして、その対象事業というのが75事業あるというふうに説明を受けております。さまざまな、多岐にわたる事業があるわけですけれども、こういったところを例えば削っていくだとか、少し節約をしていくとかいうことの見直しなども考えておられるんでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 当然そういった事業の見直しというのは必要になってくると思っておりますし、基本的には町の総合計画に基づきまして、中期振興事業実施計画というものを、5年間の計画を持っております。 こういった計画につきまして、必要に応じまして毎年行っております政策ヒアリング等と合わせまして、修正をかけていくというふうなことを考えておりまして、そういった必要に応じた見直し、あるいはその結果を踏まえまして、長期の財政計画の見直しというものも必要になってくるというふうに認識をしております。 ○議長(浜上雄一君) 尾谷君。 ◆6番(尾谷和枝君) ただいま回答いただきました中期振興計画、これについてはせっかく計画を5年間しているわけですから、何とかその5年間の計画のものはできるだけ廃止することなく、節約する部分は見直していただいたらいいかと思うんですけれども、きちっとその計画どおりになるべく進めるような方向で新たな財源の獲得というところで考えていっていただきたいと思っております。 節約ばっかりではなくって、例えばさまざまな見直しだとか、先日は大学生のまちづくりコンテストの中でも廃炉ビジネスというような御提案もありました。そういったことで、新たにビジネスチャンスを捉える、先ほどのうみんぴあの大飯の企業のあたりでもチャレンジショップとかいったこともありましたし、産業団地といったようなこともありました。そういったことを踏まえて、新たに6億円の財源をつくっていくという方向で、ぜひマイナスばかりではなくプラスに考えていっていただきたいと思うんですが、町長のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 今、中期事業振興計画の5カ年の話をされました。これにつきましては、まさにローリングをかけながら、その都度必要なものというようなことで5カ年の分を上げているわけですけれども、しっかりとローリングをかけて行ってまいりたいというふうに考えております。当然、その影響というのが非常に大きなものですから、多少ローリングをかけた段階でさまざまな影響も出てこようかと思いますけれども、そこはしっかり単年度ごとの財政状況を含めて勘案をしながら組まなければならないというふうに思っております。 一般的なお話になって恐縮ですけれども、いわゆる単年度ごとの予算を持っています。で、中期事業振興計画のような中期あるいはまた長期のスパンの、10年の、例えば総合計画なんかをもとに推進をしていかなければならないというような立場にございますけれども、まさに入るをはかって出るを制す、これはもうよく言われることでございますので、まさに入るをしっかりと図るべき段階にあると。ただ、余りにも大きな影響ですので、短期的にこれが全て解消するというようなことは、これは本当に困難な部分なのかなというふうに思っているところです。 中・長期の考え方を持ってしっかりとその部分をフォローアップする、影響を回避するような施策を講じていくというようなことも大事でございますし、また、うみんぴあへの企業の進出等々含めて、地元への経済効果を発揚するというようなことも含めて、総合的にその影響回避をいかにすべきか。また、廃炉ビジネスのお話もございました。これについても重要なことだと思っております。大きな炉で想定をしていなかった地元業者の皆さん方がおられるのかなあというふうに思っているところです。したがいまして、廃炉ビジネスについては後発型になっている、他の市町に比べて後発型になっているところをいかに支援をして参入機会を創出していくか。当然地元の大飯発電所でございますので、大飯発電所については地元企業が中心となって参入できるような支援策も、当然これは講じていくべきだというふうに思っているところでございます。 総じまして、短期的にはなかなか困難なところを、総合的な経費の圧縮含めてクリアし、していくべきだというふうに思っておりますので、御理解いただければありがたいです。 ○議長(浜上雄一君) 尾谷君。 ◆6番(尾谷和枝君) そういった新たなビジネスをつくっていくということもございます。廃炉に関してですけれども、新たな雇用のチャンスでもあるのかなというふうに思います。仕事として、新たな今までとは違ったさまざまな人材ですとか、廃炉に対しての研究が進んだりといったようなことも進められていくべきであるというふうに思います。 また、加えまして、原子力発電所においての新たなビジネスということで、例えばリプレースですとか、新たなエネルギーの拠点として何かを考えていくというようなことについて、町長はどのように考えていらっしゃいますか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) まさに、新たなエネルギー産業、これは当然エネルギーの町として視野に入れながら、どういったチャンスがあるのかというようなことは、これは当然考えていくべきだというふうに思っております。 また、今回の1、2号の巨大な廃炉に向かいまして、そこにどのようなビジネスチャンスがあるのか、いわゆるさまざまな資材の処理含めて可能性がありはしないかというようなことをしっかりと検討していく段階にあるのかなというふうに思いますが、今、個別具体的な案として、当然12月の22日に廃炉が決定された段階ですので、ここはしっかりと状況等今後の方向性なども見きわめながら、町としてその廃炉の影響を加えて新たなビジネスチャンスというふうなことに結びつけていくための努力は、これは本当に不退転の決意を持って取り組まなければならないというふうに思ってますので、御理解ください。 ○議長(浜上雄一君) 尾谷君。 ◆6番(尾谷和枝君) 議会としましても、この廃炉についてやはり影響が大きいものですから、その勉強会をしていかなければいけない、研修をしていこうというような話を持っております。 ただ、とりあえず今、今今の状況で心配なさっている方がたくさんいらっしゃるということで、大まかな方向について今回お伺いをいたしました。原子力政策は国によるものが大きいということで、国に対しての働きかけを現在のところどのような形で行っていらっしゃるのか、お聞かせいただければと思います。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) これも先ほど申し上げましたように、廃炉影響の回避というような側面からの要請を世耕大臣、それから小澤統括調整官にさせていただきましたけれども、その中にはいわゆる廃炉による影響の回避というような部分でございまして、新規のビジネスチャンス含めた地元経済、雇用全般に対する要請も行ったところでございますし、その中には、いわゆる経産省、エネ庁のさまざまなまちづくり活性化の取り組みなんかも制度的に持っているというふうに認識をしておりますので、そういった町とのマッチングも含めて情報交換をしながら進めていきたい、いただきたいというような要請もございます。 広く、3、4号の再稼働とそれから1、2号の廃炉が順調に推移をするように、安全第一で進めていただきたいというようなことも含めて要請をしておるところでございますし、その際必要となりますインフラ整備含めたいわゆる一元的責任を有する国の立場からの、さまざまな取り組みを要請をしてきたところでございます。 ○議長(浜上雄一君) 尾谷君。 ◆6番(尾谷和枝君) 今回の1、2号機の廃炉決定というのは、本来でしたら40年越えの申請をされるということもずっと事業者からも聞いておりましたし、つくられた当時は最先端の技術ということで、日本にほかにないものを持っていた最新の型であったわけです。で、この1、2号機が何かトラブルを起こしただとか、事故を起こしたということではなく、新規制基準の審査の中身が変わったということによっての影響で、今回のこの廃炉決定ということになったということを事業者から聞きました。ということは、町に対する影響ですとか、そこに取り組んでこられたことに対する影響というのは、国の基準の変更によるところが大変大きいと思いますので、国や県に対しても、町に対しての支援を十分にしていただけるように強く働きかけをしていただきたいと思います。 それでは、2点目の項目についてお伺いいたします。 職員の資質の向上と役場機能の再編についてということで質問させていただきます。 人口減少や少子・高齢化時代において、地方分権改革により地方創生や新たな課題などに対する業務量が拡大をしています。それに加えて、住民ニーズの多様化により、役場の職員はより専門的知識の習得や対応の必要性など、資質の向上が必要とされています。 そこで、職員の専門性の見直しや町民、職員にとって役場の機能を生かせる役場機能改革を行う考えはないのかということをお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 職員の資質向上と役場機能の再編についての御質問にお答えいたします。 人口減少問題や地方創生、多種多様化する住民ニーズへの対応等、昨今の社会の変化に伴い、役場職員に求められる役割や能力も大きく変化しつつあります。限られた人材の中でよりよい公共サービスを提供するためには、職員の能力向上は欠かせないものであります。これまで、自治体職員の人事は、広い範囲の知識や能力を持つ職員、いわゆるゼネラリストの育成が基本であり、本町におきましても、一般職で採用した職員はおおむね3年から5年程度の短期間で多様な部署を異動し、執務知識や事務処理能力などを身につけ管理職へ昇格していく人事システムをとっております。 他方、議員御提案の専門的知識を習得した職員、いわゆるスペシャリストを育成することによって、住民サービスをより向上させ、加えて職員の負担軽減も図っていくとする人事システムも、今の時代必要とされているものであると理解をしております。配属期間が短いと十分な知識が習得できず、また反対に1つの部署に長期間とどまることになれば、より専門的な知識が深まるものの、業務のマンネリ化による気の緩みやなれ合い等も考えられ、それぞれに一長一短があるかと思われますが、いずれにいたしましても定員管理等の関連もございますので、効率的な人員配置、横断的な業務連携、専門研修等の積極的な受講などにより、資質の向上、機能的な組織づくりに取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 尾谷君。 ◆6番(尾谷和枝君) 役場の職員の人材を生かすということについてお伺いいたします。 この役場の機能についてですけれども、課を異動するということは、普通の企業に例えますと転職をするに等しいほどの、仕事の内容が変更になるということであると思います。特に、専門性を持った人材が中にはいらっしゃるのではないかと思います。例えば技術職ですとか、建設や土木において、また介護や福祉において、それから情報、それから原子力などなど、こういったことにたけている方、勉強されたり資格を持っていらっしゃる方などのプロフェッショナル制度ということで、そういった人材を簡単に異動して新たに仕事を始めるということではなくて、そういった方には専門性を高めていただいて、町民さんや、その効果を町のために生かしていっていただきたいというふうに考えます。 総合職ということで、先ほど回答の中にはゼネラリストを育てるということがございましたが、さまざまな、広く知識を得るということやそういったことになれていくということも必要であるとは思いますが、中にはそういった専門性を持った方を専門的にもっときわめていただくといいますか、相談をする側、町民にとってもそういった方にいろいろと指導していただくということも必要であると思いますので、そういったチャレンジ制度ですとか、専門職、総合職というふうに分けていくということについてはお考えはいかがでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) まさにいろんな業務があるわけでございます。したがいまして、たった1つのゼネラリストという観点だけでなくって、それぞれ必要に応じた技能の習得であるとかということも必要だというふうには認識をしているところでございます。 ただ、さまざまなことを経験をして、町の今置かれている状況を俯瞰した上で事業推進、単務に当たるというような視点も十分必要でございますので、基礎的自治体がどうしても小さいので、そういった負担といいますか、スペシャリストをたくさん抱えるということのリスクもあるわけでございますけれども、そういったところはバランスよく、1つだけの考え方に偏らず考えていくべきなのかなあというふうに思っておりますので、御理解ください。 ○議長(浜上雄一君) 尾谷君。 ◆6番(尾谷和枝君) 役場の中での異動に関しましては、本人の意思や希望などが生かされている状況なのでしょうか。難しいとは思います、1カ所に長くいてはいけないだとかっていうようなことも公務員ですので、そういったこともあるかとは思いますが、どうしてもさまざまなこと、ゼネラリストになれと言われても、それが向き不向きもあるところもありますので、例えばこういった方向でもっときわめていきたいんだとか、異動するにしてもその範囲内で異動したいんだというふうな希望は誰もがお持ちだと思います。役場の職員のやる気だとか活気ですよね、町に対するアイデアを出してくるだとか、それになれている業務の処理についてもいろんな知識を得ていって、やる気を持って対応してくださるということが町にとっても非常に財産になりますし、町民にとっても来やすい役場になることでもあると思います。 そういった観点から、ミスマッチ、自分の希望とは全く違う向かない場所に例えば異動になったとして、それが休職をしなければいけない、退職をしなければいけないことに追い込まれることのないように、そういった人材の確保や育成ということも必要になってくると思いますし、異動については希望もある程度聞いていただきたいところではありますが、そういった町長がふだん人材、人の育成についていつも語っておられます。その人材育成について研修や専門性を高めるという意味からも、職員の研修の事業費を今回当初予算の中から見ますと、予算額が173万円ほど組んでありました。これは多いのか少ないのかということで、金額だけで判断はできないところだとは思いますが、私は、この職員さんは今170人ほどおられると思いますが、それにしては少ないのではないかなというふうに思います。 先ほど、原子力のことで歳入の予算が減ったということもございますが、人材育成にかけては、そこはお金をかけるべきところだと思いますが、研修についてどのような実施方法ですとか、どのようなお考えを持っておられるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) まず、私の現時点で考えている大綱的なところを申し上げまして、細かいところにつきましては事務方のほうに任せたいなと。もし必要であれば、再質問もしていただきたいと思います。 まさに人材育成は必要だと思っていますし、170名の職員それぞれ自己評価、それから含めて課内での管理職の評価等々ございます。自己申告によってそういったことに触れるわけでございますけれども、適材適所、確かにあると思います。例えば事業畑あるいは事務系、それぞれの得意なところはあるかと思いますけれども、それが全て満足いくような配置ができるかというと、これもなかなか非常に難しい部分でございます。そういったことを勘案しつつ、人材をストレスなく育てていくという観点からの職員の研修は、非常に重要な部分だと思っております。 しかしながら、今回は骨格予算であるということも含めて、今の御意見はしっかりと受け取らさしていただきますけれども、現時点での170万円という考え方については、必要でございましたら、また事務方のほうから御答弁をさしていただきます。 ○議長(浜上雄一君) 反田総務課長。 ◎総務課長(反田志郎君) 今回の骨格におけます170万円の予算の内容っていいますか、概略を申し上げますと、研修は、町といたしましては町が独自に行います独自研修というものと、それから委託研修と申しまして福井県の自治研修所に委託をして行う研修、それから派遣研修ということで、他の研修機関、JIAMとかアカデミーとかそういった外部への研修機関に派遣をして行う研修と、そういった主に3種類の研修がございます。それにまた、特別研修みたいなことであることもございますけれども、そういった研修の中で今回の30年度当初予算におけます中身といたしましては、そういった旅費とは別にいたしまして特別旅費といたしまして、自治研修所への研修についてはざっと100万円、それから、あと職員のその他といたしまして民法の研修であるとか、そういった先進地の、いうことで、25万円の研修費を見ております。 それからあとは、自治研修所への負担金というようなものがございまして、現在自治研修所のほうには、28年度の実績から申しますと41人の研修ということで、年間。それにつきまして、ざっと職員数からしますと24%ぐらいの受講率になるわけですけれども、そういった数字においても他市町と比べましてもそう劣らない数値となっておりますし、そういうことで、あと負担金につきまして35万円程度になっておりますので、そういったものを合わせたものが170万円ということでございますので、内容についてはそういうことでございます。 ○議長(浜上雄一君) 尾谷君。 ◆6番(尾谷和枝君) 滋賀県の研修所がございます。そこは宿泊施設にもなっておりまして、講師が来られて大変重要なというか、本当に中身の濃い研修を行っていただいておりますので、議員もそこを活用させていただいております。そこに全国から職員さんも集まっておられるので、よく他市町、他県の職員さんと一緒になることもございますが、おおい町の職員さんと一緒になったことはないんです。 そういった研修がさまざまありますし、こういった同じような施設が千葉県のほうにもあるとも聞いております。そういったアカデミーなどの活用をされるとか、派遣していただいてという研修もあるというふうに今伺いましたが、現地を見るということも重要になってくると思います。そういった机上での勉強、机の上で勉強するということプラス、現地を確認するだとか見るだとかっていったことは、その現場に行かなければわからないことでありますし、おいしいものを食べたことのない人においしい料理をつくれというのは無理ということでもございますので、観光だとか商工それから建設やさまざまな、これからまちづくりが必要になってくるというところから、ぜひ実地で物を見て、それをまちづくりに生かしていただくような研修もこの中には含めていくべきだというふうに考えます。 また、原子力や建設や土木に対する知識をもっと深く、持っている方が、予算の計上の際にも、そういったところに深くかかわれる職員さんがいるということも必要になってくると思いますので、例えば土木の予算のときに質問しても、それは委託ですという回答がさまざま見られますが、そういったことも把握できるような職員さんも必要になってくると思いますので、そういったさまざまな研修について、もっと広く深くというところにおいて町長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 先ほども申し上げました基礎的自治体の規模の問題もありますし、定員管理のこともございます。 しかしながら、それを理由にいわゆる行政サービスといいますか、質が落ちてはこれはならないわけでございますので、そういった観点は重々認識をしつつ、今後ゼネラリストとスペシャリストのすみ分け含めた横連携もしっかりと取りつつ、行政サービスをいかに遂行していくかという観点を忘れずに取り組むべきだというふうに思っておりますので、御理解いただきますようよろしくお願いします。 ○議長(浜上雄一君) 尾谷君。 ◆6番(尾谷和枝君) 次に、機構改革についてお伺いいたします。 役場の機能を高めるということにおきまして、今現在、課が17課あるわけですね。その17課、詳細に分かれているんですけれども、先ほどから町長が基礎自治体が小さいのでということもございました。横浜市や中核市、そういったところにおいての役場の職員の機能と違うかというと、私は人口が少ないということは関係がないのかなというふうに思っております。人が生活するということに関しては、人口が多いとか少ない関係なくやらなければいけない職員さんの仕事だとか、携わる内容というのは、量は多いかもしれませんが、業務の種類においてはほぼ一緒だと思っております。それを少ない人数でこなすわけですから、今現在17課にわたって各課の細分されてるわけですけれども、これが今の事業に見合っているのかというところを常に変更していく必要もあると思いますし、この時点で1度見直す必要があるというふうに考えております。 具体的に言いますと、例えば福祉関係の課が住民福祉課、それから介護福祉課、なごみの保健医療課ですね、そういった福祉関係においても3課に分かれているし、場所も分かれております。なごみの施設と保健課が隣り合わせであるというのは、非常にいいメリットがあると同時に、手続に来た方にとっては場所が2カ所に分かれているところでもございますし。 例えば、子供さんが生まれて子育て支援をするにおいて、生まれてからすぐは保健課ですね、保健医療課で健診を受けたりということがあります。でも、健診を受けた上で、例えば何か支援が必要であるというふうになった場合には、そこで保健師さんにさまざま相談をしたりだとか支援を受けるわけですけれども、保育園に上がると同時に、今度は住民福祉課に課が変わるわけです。で、保育園でそこから今度小学校に上がるときには、学校教育課に変わるわけです。そして、その中での子供は一人同じ子なのに、支援の仕方やかかわり方というのが変わってきますし、課が変わるということで、その情報がきちんと連絡されているのかというところも非常に不安を持っておりますし、受ける側というのは常に自分は一人ですので、そこに対して役場の対応が変わったというふうに感じるんじゃないかと思うんです。 で、今回、障害者福祉の計画を策定する中に私も含めさせていただきまして、その中でもそういったことを十分に話し合いをさせていただきました。保健師さんですとか、その健診においての必要なことがきちんと連絡されているのか、そういった会議にもずっと携われるのかというと、やはりぶつぶつっと切れているようなことも現状がわかりましたし、会議に、同じ方に対しての支援を長く就職するまでとかいう、長く計画を立てなければいけないところが、実際は課が違うことによってのメリットがあっても、デメリットになっている部分というのも非常にたくさんあるということがわかりました。 そういった支援において、また前回スポーツの課をつくってはどうかということを提案させていただきましたが、それもスポーツを行うのは子供さんも若者にしても老人にしても同じです。スポーツに対してということでもあります。そういった課を横断して行わなければいけない事業というのもふえておりますし、国からの地方創生やさまざまなアイデアを出せといったような流れにある中で、各課横断的に行わなければいけない事業が本当にふえてきていると思います。子育てですとか移住ですね、移住・定住を求める、それから人口をふやすというようなことにおいても、手続にしてもさまざまな課を渡っていかなければいけないことでもありますし、それでしたら、例えばこれは私の案ですけれども、おもてなし課という課をつくって、その中には商工観光課や電子情報課などのネット配信、宣伝などを含めてみるとか、広報紙、それから観光、それからこども家族館などを一緒にすることも可能ではないかというふうに思います。そして、移住・定住におきましては、兵庫県の芦屋市のお困り課ですとか、松戸市のすぐやる課といったような、よその他市町の課なども参考にしまして、移住・定住に関して住民福祉課や建設課や、といったような、そういった統合をしていくことも必要ではないかというふうに思います。 柔軟に変更しながら、一度変更したからといってそれが決まりではなくって、そのときそのときで柔軟に変えていく必要もあると思いますが、働く方の現場の声をここに生かすことで、実際に業務に携わっていらっしゃる方々というのは、もっとこうなったらいいのになというような意見をたくさんお持ちだと思います。そういった実際の現場の声を取り組んで、課を変えていくようなことが必要な時期に来ているのではないかと思いますが、今変えますというような回答はできないと思いますけれども、そういった考えについてどのように思われるか、町長の考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 今、御提案を幾つか具体的にしていただきました。 私は、高度経済成長というのは、いわゆる経済のパイだけでなくって人口もふえていった時代です。その時代にいろんな組織、あるいは制度を細分化したと。細分化しないと対応できなかったと言います。そんな時代があったのかな。ところが、日本が初めて経験をする人口が減少するという時代になってまいりました。また、経済のパイもあるいは当初の財政的なものも、右肩が下がるいうような局面に差しかかっております。 そのようなときに考えますのは、やはり事務事業の集約であるとかコストのダウンというようなことも当然考えるべきでございますし、例えば事業の、イベントの構成メンバーが多ければ多いほど、さまざまな人との触れ合いの機会に通じるわけでございまして、そういった観点から、集約という観点が1つには必要だというふうに思っておるところです。 また、住民の皆さん方の目線で考えますと、ワンストップで終わるべきだというふうに思っている、それが理想だというふうに思ってます。人の生活の場面、それからライフステージ、年代あるいは部分というような切り方での行政サービスではなくって、人そのものをしっかりと、支援をするということが必要だというふうな意識は十分持っているつもりでございます。したがいまして、それが各課、いろんな制度を含めて連携の中で取り組むべきことと、それから抜本的に再編をしながら組織を変えていくというような、2つの考え方があるのかなあというふうに思っているところですが、その根っことなる経費の圧縮、集約、それからワンストップで終わるような人に優しい支援といいますか、そのような感覚はしっかりと持たなければならないというふうに認識をしているところでございます。御提案をしっかりと受けとめたいというふうに考えております。 ○議長(浜上雄一君) 尾谷君。 ◆6番(尾谷和枝君) 住民の目線でというところで、役場の機能が住民が訪れたときに来てよかったと思えるようなことにならなければならないというふうに思います。先ほどの人材育成にも関係してくるところではありますが、役場の機能を少ない人数で最大に生かしていくために風通しをよくするだとか、もっと若手の意見を取り入れてもいいのかなというふうに思います。現在、学生のまちづくりコンテストなども行っておりますが、できれば内側の意見も取り入れて、こんなアイデアがあるよというようなことをどんどん取り入れていけば、もっと盛り上がった活気のある役場になるのではないかなというふうに思います。 どうしても今の役場、行くと、私は何となく職員室に呼ばれて叱られに行くような、そういった何となく入りづらさを感じているんですけれども。何でだろうなと思うと、何となく静かでシーンとしていて、目が合ったら伏せられてしまうような、何となくそんなような感じのところに、何かを頼みに行くとか聞きに行くという、こちら側の気持ちもありますし、そこの何か違いかなというふうに思います。役場に訪れていろんな話ができて、お互いこうしよう、ああしようというようなアイデアを出し合えたりっていうプラスになるようなことがあれば、来るのも楽しくなるのではないかというふうに、住民目線で思ったときに、私はそういうふうに考えます。 そういったところで、例えば受付、受付に今、新人さんが配置をされていると思います。勉強においてはいろいろなことを覚えるというメリットもあるとは思いますが、来た側からすると、わからないこと相談しに来る場合が非常に多いので、例えば戸籍の手続をして、家族が亡くなった場合の相続の手続などにおいては本当に複雑な手続が必要ですので、例えば1つ相談に行ったら、いやこれは大丈夫か、あれは大丈夫かといったことも教えていただけると助かるし、それを案内してくださると本当にああ来てよかったなということでもありますし、効率的に手続が済むというところでもあります。実際に、他県のそういった役場を訪れて、本当によかったなと思って帰ったこともあります。そういったことから、できれば受付でベテランの方でいろんなことにたけている方、そして、例えば手続が必要であれば1つの手続をしている間に違う手続の方を呼んでこれるような、そういったことの采配のできるような方を配置していただくことも、役場にとっては非常にプラスになるのではないかというふうに考えます。 そういったよその役場の対応の研修なども含めまして、ウエルカム状態というか、どうぞ来てください、相談は何ですかということを、ちょっと目が合っただけでも何をお探しですかといったような対応をしてくださるような職員研修も必要だと思いますし、役場の中の流れもそういったふうなことにしていただいて、自分の課はここだから、あとは違う課だからわかりませんではなくって、そういったことの各課横断的に機構改革も進めながら、そういったことも進めていただきたいと思いますが、町長のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) まさに重要な視点だと思います。明るく親切な役場、それは本来そうであるべきなんでしょうけれども、そういった部分をより一層進めていくというような気持ちはしっかりと持ち続けたいと思います。 恐らく事務量として、他の市町に比べて、この人口規模の割には本当にさまざまな事務事業をこなしていただいているっていうのも、これ一方で事実でございますので、そういったこと、あるいはまたいろんな御批判もいただくこともございますので、失敗をしないようにというような意識というのは、これはもう当然大事だと思いますけれども、そういったことを複合的に考えますと、どうしてもさっき議員の御指摘のような部分も出てくるのかなあというふうには思いますが、再度になりますが、明るく親切な役場というのは、これはもう絶対大事だというふうに思ってます。 小浜市なんかでは民間の活力を委託をしながら、窓口に当たられているというようなこともございますし、ほかの市町でも、そういった取り組みも徐々にではありますけれども、考えておられるというようなところも承知をしているところでございます。そんな側面から、しっかりとそういう意識は持ち続けたいというふうに思ってますけれども、現段階でどうすべきかということにつきましては、私の置かれた立場上、しんしゃくをしていただきたいなというふうに思います。 ○議長(浜上雄一君) 尾谷君。 ◆6番(尾谷和枝君) 今、町長から民間を生かすという言葉が出ました。まさにそれだと思います。職員さんの数が少ない中で同じような行政サービスを行おうとしたときに、職員さんだけで一生懸命頑張るというのは、やはりどこか無理もあると思いますので、民間の力を生かすという意味においては、例えばさまざまな方が提案をされるということを、町が、こういったことが困っていますので何かアイデアはありませんかというようなことを募集してもいいのかなというふうに思います。 そこに対して提案があったことを取り上げて、それを事業としてやっていく、その中には参加をしていただくというなことも十分に人の活用でもありますし、一緒に協力をしていくというところで携わってもらえることにもなると思います。町のチャレンジ事業などもありますが、そういったことをもっと具体的に、皆さんのアイデアを募集しますよ、で、中にも入ってくださいねというようなところでも必要とされていければいいなというふうに思います。 役場の中にさまざまな方が来られて、いろんなところでテーブルや椅子や、そういったところでいろんな相談が行われて、行って帰ってきたときには何かこう、すごくプラスな話ができてというような役場の効果といいますか、町の中の一番の活気ある場所にぜひともなってほしいなというふうに願っております。そのために、今回の職員の資質の向上ということで、研修や役場の機能の再編についてということをお伺いしました。ぜひともまちづくりや今後の町の方向性において役場の職員さんの働きですとか、そういったことを十分に高めていただいて、まちづくりの中心としてぜひとも頑張っていただきたいと思っております。 以上です。 ○議長(浜上雄一君) これにて尾谷和枝君の質問を終わります。 この際、暫時休憩いたします。            午後0時19分 休憩            午後1時30分 再開 ○議長(浜上雄一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 7番森口精治君。 ◆7番(森口精治君) 森口でございます。 それでは、通告に基づき2問の質問をいたします。 第1の質問は、昨年10月に実施した職員原子力関連施設視察研修についてでございます。さきの議員月例会において、今回の研修について概要報告がありましたが、このことは2泊3日の日程で青森県に研修に出かけ、昼食や夕食の一部を公費で賄っていたことや、2日目の午後からは観光地へ出かけていたことなどが問題とされたことに関する報告でした。 新聞に掲載されたことも住民には唐突な感じを受けましたが、今回の研修には幾つかの疑問が残ります。住民の知らないところで一体何が行われていたのか、行政の信頼を取り戻すためにも、いま一度検証したいと思います。 まずは、この件についての経過と今後の対応について、正確にお答えをしてください。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 森口議員の昨年10月に実施した職員の原子力関連視察研修についての御質問にお答えいたします。 1月16日の福井新聞の記事を初めとして報道されました青森県への職員原子力関連施設視察研修につきまして、旅費の取り扱いに一部不適切な事務処理があり、町民の皆様方の誤解を招くような事態に及びましたことを改めましておわび申し上げます。 今回の研修は、大飯発電所3、4号機の再稼働が見込まれる中、立地自治体職員として使用済み燃料の中間貯蔵、再処理や高レベル放射性廃棄物の最終処分等、原子力政策のバックエンドの問題についての理解を深めることを目的として、昨年10月に2班に分けて、各班10名計20名の管理職等が青森県の原子力関連施設等の視察を2泊3日の行程で実施したものでございます。またあわせて、人口減少の中で交流人口の拡大や移住につながる観光振興は、町として重要な政策であることから、研修地の主要な観光施設等も視察いたしました。 今回、一括して経費の精算処理を行ったことから、旅費の取り扱いに一部不適切な事務処理があり、旅費で賄える範囲を超えた食糧費や施設入場料が、支払った費用の中に含まれておりました。こういったことから、職員個人が本来負担すべき費用である食糧費、施設入場料については、日当分を差し引いた9,000円程度を返還させることとし、2月20日までに参加した全ての職員に返還させたところでございます。 今後につきましては、旅費の適正な執行を初め、町内外からさまざまな御指摘、御意見をいただいたこと踏まえ、研修目的の明確化等について指導を徹底し、町民目線に立って、疑念を抱かれることのないよう町政運営を行ってまいりますので、御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) それでは、時系列に従って少し質問をしていきたいと思います。 まず、課長を対象とした同様の研修は毎年実施をされているのか。実施しているならば目的、人数、時期、行き先等について伺います。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 原子力研修につきましては、例年立地自治体の職員として、研修というものを実施しております。ただ、今回のように課長職20名というふうな形で実施したのは今回が初めてございます。            (7番森口精治君「時期とか、行き先とか」と呼ぶ) ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 例年実施しておる研修につきましては、それぞれ目的に応じて原子力防災であったり、あるいは原子力関連施設、そういうものをいわゆるいろんな機関で計画されております研修に参加するという形で、実施をいたしております。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) それでは、今回の研修をなぜこの時期に行ったのか。3、4号機の再稼働が検討され、町長が再稼働に理解すると表明した直後の時期に、わざわざ選んだのはどうしてか。当時は、行楽シーズンとも重なっているし、本来の目的に対する疑問が抱かれます。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 今回の研修につきましては、当初この研修の計画といいますのは、29年度の予算を編成いたします平成28年の予算編成時期に計画をしております。時期につきましては、視察先との調整であったり、あるいは議会開催時期等を避けるとか、それから予算編成までには終えたいというふうなことで、10月ということで選定をさせていただいたものでございます。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) ある報道では、関電の提案で研修を行ったというふうにも報道されております。町のほうからの主体的な計画であったのか、あるいは関電から提案をいただいてそれに乗ったのか、そのあたりはどうですか。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) これは、決して関電から提案をいただいたものではございません。町のほうで、いわゆる原子力の研修として必要ということで、企画をさせていただいたものでございます。その中で当然こういった施設の研修につきましては、研修先との調整ということで、関西電力のほうにお願いして調整を図ってもらうという中で、いわゆる関西電力の理解活動事業を行っておるというふうなところで行動で行ったというものでございます。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) そうすると、この関電の提案で町幹部が研修したというこの記事は、作り事ということですか。
    ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) ただいま答弁さしていただきましたように、その計画については、町で企画したものでございます。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 再度伺いますけど、ということは、この報道に関してはそれは正しくないということですか。関電の提案で町幹部が研修したというこの報道は、作り事ということですか。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 関西電力の提案で研修をしたものではございません。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) ということは、繰り返しになりますけども、関西電力の提案で研修をしたわけではないと、こういう報道に関しては事実ではないという捉え方をしてるということですか。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 繰り返しになりますけれども、提案ではございませんので、その新聞記事につきましては事実ではないというふうに理解をしております。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 私の問いに関しては、事実を正確にお答えください。漠然とした答え方をいただきますと、どういうふうに解釈するのかなっていうふうにこっちも迷いますから、そのあたりはしっかりとお願いします。 それでは次に、関西電力が4人同行したということですが、なぜ同行をする必要があったのか。また、どうしても必要とすれば、最小限の協力にとどめるべきではなかったのか。事業者を安易に利用するということに対する疑問があります。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 先ほども申し上げましたけれども、まず研修先との調整というものも、関西電力のほうで調整をしていただいております。そういった関係もございまして、取り次ぎというものも含めまして、同行をしていただいたというものでございまして、今回そういった中で、それ以外の行程につきましても、いわゆる研修の一連の行程が一つの、一括したものであったということで、同じような形で同行したというものでございます。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) ここに行程表とかというのがあるんですけども、関西電力が同行をしたのはどこからどこまでということになりますか。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 初日の行程から全ての行程において同行していただいております。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 先ほども申し上げましたけども、事業者に協力をお願いするとすれば、どこの部分をお願いするかという必要最小限のことが妥当だったのではないかと思うんですけども、そのあたりはどのように思われますか。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) その点につきましては、今回の反省点として十分これからは改めていくということで、今そういうふうに思っております。ただ、全ての行程ですけれども、例えば行くバスの中、そういったものの中におきましても、関西電力から事前レクチャーといいますか、どういった施設であるとか、あるいはむつのああいう施設ができた経緯のビデオを見せていただいたりということで、バスの中でもそういった説明を受けたりをしておりますので、そういう面ではそういったところで話を聞くということについても、研修の一環であったというふうに考えております。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 関西電力からバスへの移動経費が3分の2出されているという報道でありましたが、これは事実なんですか。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 関西電力が行っております原子力理解活動事業の一環ということで、バス代の3分の2を負担していただいております。それは3分の2といいますのは、現地での移動費用でございまして、例えばここから、大阪までの往復については町で負担をしております。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) それでは、その負担額はどれほどになるんですか。そして参加者には出張の旅費が正規に支出をされていたんですか。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 済いません、費用の負担額につきましては、今手元に詳細な資料がございませんのでお答えいたしかねますけれども、バス代の3分の2ということで、旅費は旅費規程に基づきまして、公共交通機関の移動費用で計算されておりまして、その部分については、いわゆる町の3分の1の負担という中に当て込んでおります。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 職員には、正規の出張旅費は全て支払われてたということですね。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 職員のほうには、旅費規程に基づく旅費を支払っております。ただ、今回精算におきまして、それを一括して事務局で管理をさせていただいたというところもございまして、そういった点が今回の反省点であるというふうに認識をしております。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) そうすると、現地での移動に係る部分については、3分の2を支払われていたと。その区間の移動旅費も正規の旅費として支払いをしていたということですね。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 一連の行程は、全て旅費規程に基づいてその3日間の旅費という形で支給をしております。その中で、いわゆる町の負担分の中にそういったものの支払いに充てておるというものでございます。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) そうすると、その現地での移動区間になりますけど、その部分は関電がバス代を持ってくれたことと、それと内部の規程で、当然のようにその移動旅費も職員にはそれぞれ支給されてたというふうに解釈をしても構わないということですね。その部分においては、二重に経費が賄われているというふうになりますけども、そういう解釈でよろしいですか。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 旅費規程に基づいてその部分は出ておりますけれども、決して二重ということではございませんでして、当然貸し切りバス等にしますと公共交通料金ではなかなか賄えん部分もございますので、その部分の3分の1の町の負担分に、そこは旅費規程に基づく3日間の移動の中の、いわゆる現地での移動費用の3分の1に充てておるということでございますので、いわゆるその部分が関西電力から負担していただいた部分と旅費がダブっとるというふうな認識ではございません。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) さらに、飲食をともにしたことについて、関西電力は町職員とのコミュニケーションを図るためと答えておりますが、事業者との会食は制限されており、倫理規程には抵触をしないのか、まずお尋ねいたします。 ○議長(浜上雄一君) 反田総務課長。 ◎総務課長(反田志郎君) 職員の倫理規程に基づく規定の中では、そういった事前の届けでありますとか、あるいはそういった役場っていいますか、町の事業ということでのそういった部分については、当然決裁ということでもございますので、計画立案からということで、そういった場合においてはそういった倫理規程には違反しないということとなります。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) ここに倫理規程、私も持ってますけども、ここには、職員は、職務関係者との間でいかなる名目においても次に掲げる行為をしてはならないという中に、会食をすること、本来ならみずからが負担すべき債務を負担させること、適正な対価を支払わずに役務の提供を受けることなど、細かく記載してございます。 今、総務課長は、倫理規程には抵触していないというような認識を述べられましたけれども、会食をするということは、この倫理規程に対して抵触をするというふうにいえるんじゃないんですか。 ○議長(浜上雄一君) 反田総務課長。 ◎総務課長(反田志郎君) この倫理規程の中には、こういった場合においては問題とならないというふうな、そういう規定がございます。そういった中で第4条ですか、に、そういった中でも例えば家族とのこととか、そういった中に職員が適正な対価を支払ってする会食でありますとか、職務執行に当たり必要な会議、それから、町の事業として行うという場合については、この限りでないというふうな規定ございますので、そういった中で、今回の部分については倫理規程には違反してないというふうな判断をしておるところでございます。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) こん中に、必要とあれば事前に承認を得ておくという項目がありますけども、そういうような過程は一応踏まえた上でのことだったんですか。 ○議長(浜上雄一君) 反田総務課長。 ◎総務課長(反田志郎君) この研修を開催するに当たり、当然起案者であります総合政策課のほうから起案をしておるわけでございます。そういった起案の中にこういった行程でありますとか、研修の目的でありますとか、参加者でありますとか、そういったものについて決裁を受けるわけですから、その段階でそういった許可っていいますか、届け出を済まされておるというふうな解釈でございます。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 倫理規程による届け出がもしあるとすれば、ここで確認をさしていただきたいんですけども、そこにお持ちですか。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 届け出ではございませんけれども、先ほど総務課長が御説明いたしましたように、施行伺いの中で一連の行程、全ての行程を含めたもので決裁をいただいておるということで、決裁の中で確認をいただいておるというふうに理解をしております。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 届け出をしなければならないということで、届け出の様式もここにありますけれども、こういうものがそちらのほうでちゃんと保管されているのか、そのことを確認さしてください。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) この様式に基づく届け出というものはございません。先ほど申し上げましたように、決裁の中で一連の行程、食事も含めました行程を決裁で確認をいただいておるというものでございます。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) そうすると、倫理規程ではあらかじめ届け出をしなければならないとなってますけれども、今の総合政策課長の答弁だと、そういうものはつくってないという答弁だと解釈していいんですね。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 繰り返しになりますけど、届け出というものではなくって、決裁の中で確認をいただいておるというものでございます。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) これは報告書でもいいんですけれども、そういうものはしっかり最初の時点において、こういうことをするからっていうことを申請して、承認を得ておくということはしなければならないと書かれてます。それをないがしろにして、それをあたかもそれでもまかり通るような今の答弁は、おかしいんじゃないですか。 ○議長(浜上雄一君) 清水副町長。 ◎副町長(清水鐘治君) 今回の件につきましては、町が主催をして行った行事というふうな認識の中で、特に後での届け出というものにつきましてはとっておりませんので、御了解いただきたいと思います。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 言葉が、最後の語尾のほうが、途切れてしまいましたけども、それはだめなことなんです。もし、会食をするんなら出しておかなければなりません。それは、事後でも構わないけれども、報告書の中でも構わないけれども、そういうものはちゃんとつくっておかなければならないというふうに倫理規程ではなってます。 ○議長(浜上雄一君) 清水副町長。 ◎副町長(清水鐘治君) 大変失礼いたしました。 いわゆる先ほどから総合政策課長が申しておりますように、いわゆる施行伺いの段階で、そういった了解をとっておるものというふうな認識の中で処理をしたものでございますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) そうすると副町長、認識を誤っていたということですか、つまりできていた、そういうものは出されてたというふうに解釈をしていたと、誤解をしていたと、そういうふうに理解をしていいですか。 ○議長(浜上雄一君) 清水副町長。 ◎副町長(清水鐘治君) 誤解をしておったということではなくって、そういうような処理の仕方で問題がないものというふうに認識をいたしております。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 今申し上げたように、そりゃしっかりと出しておかなければならないことです。だから、それで済むもんだと思っていたっていうようなのは、多分手落ちになると思います。そういうところを十分踏まえていただいた上で、次の質問に移らしていただきます。 それでは、平日に半数の管理職が不在になることに対して、災害時等の危機管理の観点から問題はなかったんですか。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) その点につきましても、結果的には多くの管理職が不在になるということですけれども、事前にいろいろと総務課等とも協議をさせていただいて、その対策として、まず1班で行くのではなくて、2班に分けたということがまず一つございます。それからあわせまして、当然ですけれども、課長が不在になる場合は、当然課長補佐なり、そういった者が緊急時の対応に当たるというふうなことになっておりますので、そういったところで今回計画をさせていただいて行ったわけですけれども、いろいろ御指摘をいただいておりますので、今後につきましてはそういった体制についても十分検討していく必要があるというふうに思っております。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 一つ、私は災害等の危機感の観点から、問題はなかったのかというふうにお尋ねをしております。2班に分けただとか、反省をしてるっていうんじゃなしに、そういう体制が、2班に分けた場合でも半分いなくなった場合でも対応はできていたかどうか、そこはどんなふうに工夫をされていたのか、あるいはどういうふうに形で、もしもの場合の対応を考えていたのか、そこはどんなふうになってたんですか。 ○議長(浜上雄一君) 清水副町長。 ◎副町長(清水鐘治君) 通常の防災上のいわゆる指揮系統の関係で申し上げますと、当然それぞれの課長がいわゆるトップに立ってやっていくというふうなことで計画上もそのように明記をしております。 そういった中で、課長が不在の場合につきましては、それぞれの課長補佐がかわる、指揮をとるというふうな体制の中でやっておることでございますので、それが、いわゆるそれで十分かということになりますと、そこまではっきり申し上げることはできませんけれども、一応課長が不在の場合の対応については、そのような体制の中でやっていくということで、日ごろからその体制づくりを進めておるところでございますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 日ごろからそういうもしもの場合の対応はなされていたとは私は思いますけれども、10人の管理者が欠けた場合の対応っていうのはそれで十分であったのか、そこはどんなふうにお考えですか。 ○議長(浜上雄一君) 清水副町長。 ◎副町長(清水鐘治君) いろいろな考え方があるかとも思います。そういった中で、それが絶対というふうなことは申し上げることはできませんけれども、いわゆる最低限の対応につきましては、とれておるものであるというふうに思っております。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 御案内のように、緊急時っていうのはいつどこで発生するかわかりませんから、こういうようなことの場合でも、必ずその後いないときにはこうするというようなものをしっかりと残った人たちに伝える、あるいはそれは何かの形で明記しておくというような形をとっておいていただかないと、もし緊急の場合とか、万一の場合が出てきたときには申し開きができないことになりますから、そこのところはよろしくお願いします。 それでは次に、どんな対策であるとか、その後の体制であるとか、旅費規程であるとか、いろんなことも含めて、それらを全て含めて、事務方のトップである副町長は、これらの内容を十分に確認した上で出張の承認をされたんですか。 副町長。 ○議長(浜上雄一君) 清水副町長。 ◎副町長(清水鐘治君) 済いません、私の立場で、大変失礼でございますけれども、もう一度お願いできますか。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 課長たちのことについては、副町長が決裁をする立場ではないんですか、町長が決裁をされるんですか。事前に副町長に決裁あって、それをまた町長が受けるというような形で決裁は進められているんじゃないんですか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 今、森口議員は副長ということで御指名であったので、副長が答えておったわけですが、最終的に私が今回の視察研修につきましては、決裁をしているところでございますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) それでは、町長にお尋ねします。 今回、副町長も教育長も出張しているが、同様に事務決裁をする規定の上で、町長は全てを踏まえた上で、いろんな諸条件を考えた上で、承認をされたわけですか。
    ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 今回の研修というものは、いわゆる再稼働地元理解活動含めて、原子力のバックエンド問題はトイレなきマンションと言われていますし、あるいはまた再稼働をした直後から、そういった中間貯蔵の問題等々もあるということから、重要な課題だと認識をしておりまして、そういった観点から、あるいはまたまちづくりとしての観光の重要性もこれは総合計画でもうたっているところでございます。そういう観点から、私の責任において決裁をしているということで、御理解ください。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) ということは、先ほど申し上げましたけども、倫理規程に対しても抵触はないと、これでいいというふうな認識の上で承認をされたわけですか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 町の事業としてっていう部分もございますので、そういった意味合いから研修の内容の重要性等々含めまして、私が決裁をしたということで御理解ください。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 確かに町の事業である場合は、いろいろと、多少認められている部分があるわけですけども、今回の課長の出張を町の事業というふうに認識されたわけですか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 繰り返しで恐縮でございますけれども、原子力の立地の町として、再稼働地元理解活動を含めて、バックエンドの問題は、マスコミ等々でも非常に大きくクローズアップされております。また、使用済燃料対策計画に基づく場所の特定といいましょうか、2020年にはというようなこともございます。したがいまして、そのような環境の中で、この事業については、立地自治体としての町にとって非常に重要と、あるいはまた先ほどの繰り返しになりますが、おおい町総合計画の中で規定をしている観光の場面からも、まちおこしに重要な部分であるというふうに認識をして、決裁をしているところでございます。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 研修先に恐山、ねぶたの家、十和田湖、奥入瀬渓流等の観光地が含まれております。各課の担当者の立場で、集客や移住などの政策に反映するための見識を深めてもらうのが目的とありましたが、各課長からは服務規程に定める復命書は出されているんですか、またそれは公開できるのですか。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 今回の研修につきましては、まず原子力関連施設をメーンといたしておりまして、そういった事業費で支出した研修でございまして、そちらのほうにつきましては、レポートという形でそれぞれ参加者から復命をいただいております。それ以外の視察の部分につきましては、簡易ですけれども、担当課のほうにおいて概要等所感というものをまとめておりますけれども、それぞれ参加者全てについて、見識を深めてもらう、あるいは認識をしっかりしていただいて、その後予定されておる政策ヒアリングであったり、予算編成に向けていただくという観点で行っておりますので、その部分について全ての課長が所感を提出しているというものではございません。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 全ての課長がレポートを出していないと、そういう状況で構わないんですか。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) これも済いません、後になって申しわけないんですけど、今回の一つの反省すべき点ということでございますので、当然そういう見識を深めてきて、理解、いわゆるそれぞれの職員の実にはなってるというふうに理解しておりますけど、それをレポートとして出しておらないということについては、少し、いわゆる本来の出張とちょっとそういうものが抜けておったということで、問題があると思いますので、今回そういうもの含めて、しっかり今後は対応していきたいというふうに思っております。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) わかりました。それでは、出されている方々のレポートというのは拝見することはできるんですか。 ○議長(浜上雄一君) 反田総務課長。 ◎総務課長(反田志郎君) そういったものが公文書ということで残っておるということでございましたので、情報公開条例に基づいて請求されれば公開ということもございますけど。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 情報の公開ということで、閲覧することができるということですね。            (総務課長反田志郎君「はい」と呼ぶ) 地元の住民からは、平日に全幹部が観光地を視察する必要があるのか。観光旅行にしか見えないとの声が報道されておりますが、このことにはどのように答えられますか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) そういった報道、あるいはまた御意見もあることも承知をしております。また一方で、観光も重要な、観光といいますか、観光というのでおかしくなるんですが、観光施設の視察については、町にとっても重要だという御意見も頂戴をしていることはこれ事実でございます。 したがいまして、今ほどのレポートが提出をされてなかった部分があるということは本当に遺憾でございますし、今後改善すべき部分だとは思いますが、含めて今回の研修については、まちづくりにとっても重要な部分の観光も含んでいたということで認識をしております。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) そのような意味もあって、どれほどのこの成果を皆さんが受けとめておられるのかっていうようなことも、レポートを拝見することによって、こっちも確認できますから、いずれ近いうちにそのようなこともさしていただきたいなと思いますけれども、今回のことで新聞やテレビ、ネット上で大変に非難をされて、おおい町が評価を大きく下げたことになりました。町長はどのように考えておられますか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 旅費精算の一部不適切な部分があったということ、それから観光という部分が、本当に、今議員が御指摘されるようにクローズアップされて、観光ではだめだというようなことの部分も含めて、広く報道されたことによる町民の皆様方、あるいはまた信頼を、立地としてです、信頼を損ねたことについては、これ十分に反省をすべきことだというふうに思っておりますが、この件につきまして再発防止も含めて、しっかりと取り組むことが私の責務ではないかなというふうに認識をしてるところでございます。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 町は職員1人当たり9,000円程度、20人分で17万9,953円を返還させたですね、させたとしましたけれども。先ほども申し上げましたけども、事業者が負担したバス代等についてはどのように扱われるんですか。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 事業者側が負担したバス代につきましては、事業者の理解活動ということで、事業者の事業の中でやられたことというふうに理解をしておりますので、その部分について特段精算というものはいたしておりません。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) そうすると、先ほど私申し上げたように、バスで移動した部分の業者が3分の2負担した部分については、本来なら町の事業で、町の負担すべきところを事業者が持ったわけですから、あるいはそこは正規の旅費が支払われてるというふうに先ほどお答えになりましたから、今の扱いはおかしいことになるんじゃないんですか。 ○議長(浜上雄一君) 治面地総合政策課長。 ◎総合政策課長(治面地紀知君) 今回の研修費用については、旅行会社のほうで一括して精算をするという形の方式をとっております。 したがいまして、正規の旅費規程の中で計算された費用の部分の中から、いわゆる3日間のバス代の町相当分、町負担分に充てておるということでございますので、繰り返しになりますけれども、その部分については、二重になっておるというふうな理解ではございません。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 総合政策課長はそのようにおっしゃいますけれども、私からしてみれば、そこの部分については二重取りになってるというふうに思います。ですから、そこんところはもう済んだわけじゃなくて、しっかりと精査をしていただいて、そういうことが事業者の勝手にやったことだっていうふうに取り扱いをすれば、それで済むというなことじゃないですから、そこんとこしっかりしてください。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 広くごらんだと思いますので、誤解のないように申し上げますが、この原子力理解活動としての事業者が、バスの運行経費を持ちながら視察等々を進めているという部分につきましては、今回の大飯3、4号のいわゆる理解活動においても、さまざまな地域からそれを活用して、御視察をいただいておるというふうに認識をしております。そして、そのことが百聞は一見にしかずと申しますか、本当に有益な、原子力理解にとって、有益な事業者の事業というふうに認識をしておるところでございます。そこを活用しながらさしていただいたということでございます。 加えまして、議員御指摘のように、個人に入るもの、それから全体を、一括をして処理をしたことによる一部不適切な処理があったということはこれは否めない事実でございますし、この部分については、返還をしていただいて対応したということでございますが、二重取りであるとか、あるいはまた事業者が一方的に今までのスキームを無視して払ってくれたというような認識ではないということを改めて御答弁さしていただきます。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) それでは、今後については、この後のことについては、人事考査委員会を開いて対応するとのことでありましたけれども、委員会の構成はどのようになるんですか。 ○議長(浜上雄一君) 反田総務課長。 ◎総務課長(反田志郎君) 設置要綱では、委員長、副委員長、委員若干名ということになっておりまして、委員長には副町長、それから副委員長は教育長となっております。委員のほうには、課長及び人事担当課長補佐等のうちから町長が任命するというふうな規定になっております。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) その人事考査委員会のメンバーに、副町長、教育長等の当事者が入るのは到底納得ができるもんではありません。今回は、当然外部からの委員が妥当と思いますが、どのように考えているのか、お尋ねします。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 2月の23日の月例会の場だったですよね。そこで一連のことについても情報の共有をさしていただきました。その際、森口議員からまさにそのことについて御指摘をいただいたというふうに認識をしております。また同時に、要綱によりまして、今のメンバーになっていること、遵法によってそれについては従わなければならない旨の御説明もさしていただきました。 しかしながら、いろんな角度から検討を加えまして、やはりこれは忠実といいますか、法的な見地からもしっかりと検討を加える必要があると私が判断をいたしましたので、したがいましていわゆる顧問弁護をしていただいておる法律家に法律の見地からしっかりと御意見を頂戴したということでございます。 その見解といたしましては、倫理規程並びに服務規程違反には当たらないということ。したがいまして、この一部の不適切な旅費の処理について、しっかりと今後まず再発の防止に努めなければならないことであるとか、あるいはまた行政上の指導として、口頭による厳重注意、再発防止等々が私の裁量権の中でしっかりと取り組まなければならないことというようなことも含めて、御提示をいただいとるところでございます。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 顧問弁護士と面談できればしっかりとお尋ねをしたいんですけれども。人事考査委員会のメンバーに当事者が入るということに対して、弁護士としてそれが当然だと、当たり前だというような注釈が仮につけたとしても、そのことを認めるというのは私はふさわしくないと思います。もっとほかの複数の専門家であるとか、そういうようなところから聞いていただいて、こういうことがまかり通るのか。やはり、責任者、副責任者がその人事考査委員会のメンバーに入るというようなことは、これは公平性の面から見ても、当然妥当とは言えません。 顧問弁護士から御都合のいいようなアドバイスを受けられたかもしれませんけれども、それは住民にとっては、到底納得のできるもんじゃないと私はそう思いますから、再考してください。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 一部説明不足によって誤解があるのかなと思います。顧問弁護をいただいておる法律家弁護士の方が、法律の見地からアドバイスも含めて、今回の、冷静な判断をいただいたわけでございますけれども、人事考査委員会の構成について、当事者が入っているということも含めて、ここは冷静な判断というのができかねる可能性はあるということは、もちろんいただいておりますし、人事考査委員会だけで判断を下すべきものではないというような見解もいただいておりますので、そこは誤解のないようによろしくお願いします。 現在の人事考査委員会のメンバーが今回の当事者であることから、そこにおいて決断を下すべきではないというようなことも申されておりますので、そのことを踏まえて、倫理規程上、あるいはまた服務規程上、違反することはないということでございますので、町長の裁量権としてそのような再発防止に向けたこと、それから行政指導としての厳重注意等々しっかりと行うべきだというような御意見をいただいたところでございます。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 全課長の出張をこの時期に行ったというのは、これはある面、町長から見れば町長の便宜供与とも受け取れないわけではありません。 ことしは、御案内のように町長選挙を控えております。課長たちは全て有権者です。町の経費で、町長の便宜供与と受け取れるようなことが、あって、それが認定されればこら大変な問題になってきます。先ほども言いましたけれども、バス代を、関電から寄附のような形でいただいたことは、収賄と判断されるおそれもあります。関電のほうからすれば贈賄、自治体の我が町のほうからすれば収賄、みんなそろって受け取れば赤信号も怖くないというような、そんなような感覚でおられては私は困ります。これらの対応、どのように考えておられますか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) まず、明確にさせていただきたい部分がございます。確かに、森口議員が我々の立場に立って御心配をしていただいて、さまざま御指摘をいただいておる、これはもう重々認識をしているところでございますが、一部、誤解を招くといけませんので、再度答弁をさしていただきたいと思います。 まず、電力事業者からの寄附という言葉がございましたが、あるいはまた贈収賄という不穏当な言語も出てまいりました。しかし、これは原子力の理解活動ということで、従前より原子力事業者がシステムとして、制度として持っているところに、我々が必要な原子力視察、関連の視察、特にバックエンドの問題含めて、まちおこしの問題を視察するために使わせていただいたということでございますので、まず誤解を払拭したいと思います。 それから、もう一点の誤解と申しますのは、これも御心配をしていただいておっしゃっていただいてるということは、もう重々承知をしておりますが、今回私の選挙が近づいてまいりましたが、有権者である職員に対して便宜供与ではないか、これは全く当たりませんので、そういった御批判ではなく、きちんと原子力行政の理解を深めるということ。それから、なぜ担当課でなかったのか、あるいはまた観光はどうだったのかというような御議論もあるところでございますけれども、私は常々課長会等を通じまして職員に申し上げているのは、町の置かれている状況をしっかりと俯瞰をして、その中でそれぞれの課の運営に当たっていただきたい。何々課の課長である以前に、役場職員であるというような大きな意味合いも必要でございますので、そういった意味から原子力の理解、バックエンドの視察、そしてまちづくりの根幹をなす観光の場面からの重要性というような位置づけでございましたので、便宜供与には全く当たらないということでございます。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 今の町長の判断は、町長の御判断ということで、例えば専門家の別の者が見れば、そういう可能性も危惧するというような状況であるということをまず認識しといてください。 それから、業者と会食するとか、多少のお手伝いをお願いするとか、いろんなことがあったようですけれども、特に会食については、今回と同じようなことが記憶に新しくあります。一昨年に退職をされました元建設課長も事業者と会食をしたということで、規程に反するとまでは言えないまでもということで、処分をしたというようなことがありました。元課長は職場を去ることになりました。あのときと何が異なるのか、むしろ今回は多くの問題を含んでいると私は思いますけども、そしてあのときの人事考査委員会には、町長や今の副町長が入っていたと思いますけれども、そういうことを踏まえた上で、公平な扱いというものをどのようにお考えになるんですか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) これまた、誤解を招くといけませんので、申し上げときます。 人事考査委員会には私は入っておりません。そういった人事考査委員会にかけて、その中の御判断をいただいて、最終的に私が判断をさせていただく場合もございますけれども、入ってございませんのでよろしくお願いを申し上げます。 今ほど出されました過去にあったというようなことでございますけれども、本当に残念な部分ではございましたけれども、それは今回の部分と比較をして、どうのこうのということは全くございませんで、その時々の人事考査委員会がしっかりと御判断をなされた上で私に答申をしてくださって、最終的に私が決裁をするというような流れになっておりますので、決して私自身がいかようにでもできるというような部分ではございません。加えまして、今回のこと、それから前回のこと含めてそれぞれ冷静に御判断をしていただいておるというふうに認識をしております。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 町長が当時の人事考査委員会に入っていなかったっていうことで、その部分は認識を改めたいと思います。 それでは、そのときに入っておられた副町長はどのように思われますか、今の質問に。 ○議長(浜上雄一君) 清水副町長。 ◎副町長(清水鐘治君) 私は、当時は委員の一人として考査委員会には入っておりました。そういった中で、先ほど町長が申し上げましたことにつきましては、私もそのとおりだというふうに認識をいたしております。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 当時のこと、こん中で入ってんのは副町長ですから、副町長はその中でどういうような立場で、どういうような発言をなさったのか記憶にありませんか。 いや、副町長。 ○議長(浜上雄一君) 清水副町長。 ◎副町長(清水鐘治君) 私は、立場としてはいわゆる一委員として入っておりましたけれども、人事考査委員会の議論の中身につきましては、これは秘密裏に行うものでございますので、この場でその内容につきまして申し上げることは控えさせていただきます。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) そうすると、こん中でそのことを知っているのは、この場では副町長しかいないということですから、副町長が言われることを我々はただ伺うだけしかできないんですけども、今回事業者と会食をしたと、前回も罪に問えないまでもっていうようならば、町長からの解釈がありましたけども、そういうなところとはどのように違うとお考えですか。 ○議長(浜上雄一君) 清水副町長。 ◎副町長(清水鐘治君) そのような見解につきまして、この場で私は申し上げる立場ではないというふうに理解をしております。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) そのように、そこであったことを一切外部に漏らさないというのは原則だと思いますけれども、私がお尋ねしたいのは、その当時のことと今回のことと同じような公平な目で物事を進めていけるのかということです。言えないっていうことはそれはやむを得ないことだと思いますけども。あのときにあなたはその委員会の中に入っておられた、今回は参加者であるのにその人事考査委員会の中に入ろうとしている、入れるという条文があるというふうにききますけども、おかしいと思いませんか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) ちょっと一部行き違いといいますか、誤解があるようですので確認をさしてください。 まず、人事考査委員会は、法によって守られたその内容については、申し上げることができないということがございますし、それから前回の倫理規程に基づく判断につきましても、これは公表に当たらないというところで、その部分につきましては申し上げれないと2つのことがございまして、こういったことになってるということを御理解いただきたい。それとまず、前回のことが、今回のことと連動して御質問なさっていますけれども、この部分については先ほど答弁いたしましたように、それぞれのときに冷静に御判断をさしていただいておるということ。それから、今回の場合については、当事者が内包しておりますので、弁護士の法律的な見地から御判断をいただいたということでございますので、そこは少し冷静に分けていただきたいなというふうに思います。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 町長は2月1日の課長会で信頼を損ねることがないように指導したというふうにお話しになっておりましたが、町長御自身がみずから襟を正して、住民に、町民に対して謝罪をすべきことだと私は思いますけれども、どのようにお考えですか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) これにつきましては、本当に、1月の16日の新聞でしたか、取り上げられて以降、私としてコメントを出させていただいておるところでございます。一部不適切な事務処理があったことについては、大変申しわけなく思っているというような内容のコメントでございましたし、加えまして2月1日には、今ほどの法律家、法律的な見地からの行政上の指導としての再発防止、あるいはまた厳重注意というようなことを今、町長の裁量権ですべきというようなことでございます。これに先立ちまして、2月の1日の課長会におきまして、全ての課長に対して、こういった誤解を招くようなことのないように再発防止含めて、厳重に注意喚起を行ったところでございます。そういった一連の流れにつきまして、23日の議員月例会で、議員も御記憶だと思いますが、町としてそういった誤解を招いたこと、一部不適切な処理があったことについては大変申しわけなく思うというようなことで、おわびを申し上げたところでございます。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 確かに、議会では町長から謝罪の言葉もありましたし、二度とないようにということで十分反省してるっていうことも伺ったんですけども、町民に対して、何らかの方法でお伝えをする、その意思をお伝えするというようなことがあっても私はしかるべきだと思いますけども。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) これ恐らく、たくさんの町民の皆さん方がごらんだと思います。そういった意味で襟を正して頑張れよというような御指摘かと思いますので、恐縮ではございますが、この場をおかりしまして、本当に、一部旅費の不適切な処理があったということ、返納はいたしましたものの、大変皆様方に御心配等々をおかけした、これは事実だと思います。こういったことを心からおわびするとともに、再発防止に向けて取り組むことが私に与えられた職責だというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 話は少し違った方向にいきますけども、公務員の守秘義務ということについて、確認をしておきたいと思います。 今回のことは、マスコミの報道によって逆に我々が知ることになりました。職員の守秘義務やコンプライアンスはしっかりと保たれておりますか。 ○議長(浜上雄一君) 清水副町長。 ◎副町長(清水鐘治君) 情報管理ということでございますけれども、それにつきましては日ごろより職員に対しては、町のいわゆる職員としての守秘義務、これは常々申し上げておることでございます。そういったことで、今後ともいわゆるそういう徹底につきましては、改めてまた申していきたいというふうに考えております。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 今、コンプライアンスが大変に至るところでいわれております。個人の情報ももちろんですけれども、役所のいろんな情報ももちろんそれと同じような取り扱いが必要だと思いますので、十分な守秘義務とコンプライアンスが保たれるようにぜひ御指導をお願いいたします。 最後に、最近おおい町は、いろんな形のスキャンダルなような報道が続いております。新聞もそうですし、テレビや俗に言う業界紙なんかもいろんな形で報道をしておりますけれども、町長は町民が非常にそのことに関心も持っておりますけども、町長はどのようにお受けとめですか。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) これ一般論で申し上げることになるのかなと思いますけれども、まさにネット上であるとか、さまざまな媒体が今までのテレビ、新聞、雑誌に加えて出てきておりますことから、今、新聞、テレビ、雑誌等にかかわる皆さん方は、一所懸命といいますか、購買数を伸ばすために、視聴率を伸ばすために頑張ってお取り組みなのかなというふうには思いますけれども、一部やっぱりセンセーショナルで、裏づけのとれてない部分も見出しになったり、発表になったりというようなことが本当に危惧をしているところでございます。そのような報道もありますけれども、我々としてしっかりとそういったことにならないように、御批判、誤解を受けないようにしっかり取り組むべきだというふうに思っておりますので、御理解ください。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) きょう私は、一連の今回の出張に関して質問をして、町長のこれからの考え方も含めて、これからのことも含めて、いろんなお考えをただしたわけですけれども、今回は町の町長選もありますし、補欠選挙もあります。いろんな意味で少し住民の方々の関心が高まる時期でもあると思いますから、いろんな意味で今後どのように進めていくのか、町長の覚悟を最後にお伺いしたいと思います。 ○議長(浜上雄一君) 中塚町長。 ◎町長(中塚寛君) 本当に今ほども申し上げましたとおり、住民の皆さん方の信頼を得て町民参加のまちづくりを進めなければならない。あるいはまた、原子力1、2号の廃炉、それから少子・高齢化、人口減少の時代に立ち向かわなければならないというようなことでございます。その大前提、土台として、町民の信頼を裏切らない、信頼に耐え得るしっかりとしたコミュニケーションを図りつつ、御理解を得て町民参加のまちづくりを今後も進めてまいりたいという思いでおりますので、そこは御理解いただけるとありがたいです。 ○議長(浜上雄一君) 森口君。 ◆7番(森口精治君) 地方自治は、地方自治に対する信頼は特にですけども、信頼を損なっては私はならないと思います。そして、庶民は、やはり日の当たらないところに光を入れてくれることを待っております。公平に、そして一部の人たちだけが日当たるわけじゃなしに、やっぱり日の当たらない立場にいる人たちに光を当てるような、そういう思いやりのある政策を取り進めていただきたいなというふうに思います。 2問目につきましては時間も来ましたので、次回、機会があればお尋ねをしたいと思いますので、私の質問はこれにて終わらしていただきます。
    ○議長(浜上雄一君) これにて森口精治君の質問を終わります。 これにて一般質問を終了いたします。 お諮りいたします。 議事の都合により、3月8日から3月12日までの5日間を休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(浜上雄一君) 異議なしと認めます。よって、3月8日から3月12日までの5日間を休会とすることに決定いたしました。 以上で本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれをもって散会といたします。 御苦労さまでした。            午後2時47分 散会   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。            おおい町議会議長 浜上雄一               〃  議員 森口精治               〃  議員 猿橋啓一...